トゥルルルル……!

羽黒

第1話 終わりのプロローグ

 友達は、みな捨てた。


 一人もいらない。    




 強がりではない。


 負け惜しみや、ヘソ曲がりとも違う。


 心の底からそう思っている。





 『友達なんて生き物には、もう懲り懲りなのだ』





 これからする話は、日常でも起こる『恐怖譚』である。




 覚悟が出来た人から読み進めてもらいたい。




 ――では、俺の身に何が起きたのか。


 そろそろ話を始めよう。





 ……そう、あれは先週の事だった。





 目が覚めると携帯電話が呼んでいた。





 駄々をこねる子供のように、フローリングの上で震えていた。

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