第2話 我等、中央部生徒会
「…続きまして、生徒会メンバーの発表です。初等部生徒会…
次に中等部生徒会…高等部生徒会…」
生徒会メンバーが続々と名前を呼ばれ返事をして壇上に登っていく。校長先生から認定証と激励の言葉をもらい、1人一言ずつ、自身の抱負と公約を述べ壇上から降りてゆく。
「最後に中央部生徒会メンバーの発表です。」
普段なら、ここでどよめきが起こる。なぜならどれも接戦で、誰が入るのか分からないからだ。しかし今回はみな静かにメンバーの名前を聞いている。
「生徒会会長
ここに来て初めて全員のフルネームが判明した。冷やかしの声もブーイングも、見るもの全てを凌駕する、彼らの圧倒的なカリスマ性に封じ込められ、体育館には彼らの足音が響き渡る。ある人の「こいつ等、本当に13歳かよ…」という漏れ出た心の声に周囲の人間が共感し、「ここまで圧倒的な中央部生徒会の選挙は初めてだ…」という先生の呟きに頷きあう。
伝説の中央部生徒会の誕生である。
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