クランチ文体
「お前、本当に歩くの遅いよな」
つっかるような言葉を発したのは兎。
「そんなことないよ」
答えたのは亀。平たい
「あるって」
「じゃあ、競争とかしてみる?」
「おけ」
ヨーイ、スタート!
兎=
亀=歩く+歩く+歩く+歩く+歩く+歩く。しかし、兎に大きく引き離される。
――1時間後。
兎=途中の丘の上で振り向いてみる。
「マジ? 見えないんだけど」
携帯で猿に連絡してみる。
「もし? 亀って今どのへん? あ、そんな後ろなんだー。え? この前の合コン? 知らないし。それ、犬に言ってよー。え? 幹事はキジ? あー、じゃそゆことで」
通話=オフ。闘争スイッチも連動してオフに。
「ちょっと休んじゃおっかなー」と、道端にゴロンと横になる。居眠り。休憩。つかの間――のつもり。
――2時間後。
「やべ」
目覚め、飛び起きた兎の視界に飛び込んできたもの=ゴール地点にて喜ぶ、
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