志摩軍制改革

 志摩を獲得し、志摩の水軍を支配下に置いたことで、当家も陸上戦力と海上戦力を有することとなった。

 陸上戦力の常備軍は志願制なので、思ったより戦力は増えておらず、雑賀の傭兵頼りなところがある。

雑賀の傭兵で、ウチの常備軍に入ってくれる人とかいないだろうか?


 そんな訳で、当家の軍制を改革したいと思う。

 時代を飛び越えて、近代的な軍制にしてしまうつもりだ。

 陸軍の階級は、陸軍大将、陸軍中将、陸軍少将、陸軍大佐、陸軍中佐、陸軍少佐、陸軍大尉、陸軍中尉、陸軍少尉、陸軍准尉、陸軍曹長、陸軍上級軍曹、陸軍軍曹、陸軍伍長、陸軍上等兵、陸軍一等兵、陸軍二等兵とする。

 海軍の階級は、海軍大将、海軍中将、海軍少将、海軍大佐、海軍中佐、海軍少佐、海軍大尉、海軍中尉、海軍少尉、海軍准尉、海軍曹長、海軍上級軍曹、海軍軍曹、海軍伍長、海軍上等兵、海軍一等兵、海軍二等兵と陸軍に順じる。この頃はまだ海軍の国際ルールなんて無いから、作ったもん勝ちである。

 陸軍と合致しないのは分かりづらすぎてかなわんからな。

 各軍の中将は、役割の幅が広すぎるので、何れは将官の階級も改革しなければならないが、今のところ将官は、わしだけのつもりなので、改革は別の人間が将官になってからで良いだろう。

 下士官に任命出来るものは現れているので、役割の幅が広い軍曹は上等軍曹と軍曹に分けておいた。


 階級の振り分けとして、わしを陸軍大将、海軍大将とする。現在のところ唯一の将官である。

 平井宮内卿は陸軍少佐、海軍少佐とする。現在のところ唯一の佐官のだ。


 大島甚六を陸軍中尉、海軍少尉とする。陸軍将校として、それなりに教育してきたことと、今まで常備兵を鍛えてきた実績から、陸軍中尉にすることにした。

 また、人材が足りないことと、志摩の水軍出身者を従わせるため、海軍少尉にもしている。

 川俣十郎は陸軍少尉、海軍少尉とする。若いし、入ったばかりだが、指揮がなかなか巧みであるから期待出来る。海軍少尉も兼ねているので琉球への倭冦狩りに行かせるのも良いかもしれない。

 神代勝利は陸軍少尉、海軍少尉とする。武芸の腕も高く、指揮も巧みであるので、神代も琉球の倭冦へ行かせても良いと思っている。


 階級に続き組織作りも行う。

 軍奉行を陸軍奉行と海軍奉行に分け、軍政を担当させる。そして、作戦立案機能を有する参謀本部を設置する。参謀本部は、わしの指揮命令を輔弼する部署だ。教育総監部も設置したいが、まだ人員も多くないので、後で設置することとしよう。人材もいないしな。

 陸軍奉行と海軍奉行は文官に担わせたいところだが、人材がいないので、平井宮内卿が軍奉行から引き続き兼任で、参謀総長も平井宮内卿が兼ねる。

 本来は佐官職ではないが、現状では最高司令官であるわしを除いて、最上位者だからな。

 人材が増えたら、どんどん該当の役割に当てていきたい。


 取り敢えず、名称は暫定的に志摩陸軍、志摩海軍にしておこう。

 今のところ、出来るところはこれぐらいかな。

 志摩の水軍衆たちの訓練度合いで、彼等にも階級を振り分けないといけないな。

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