第36話 テルちゃんと組体操


「ひゃ、ちょっ……ひゃぁ!」


 私は顔を真っ赤にしながら、エータを見つめる。

 前にどんどん落ちてくる体、そしてどんどん私のおっぱいの先っぽがエータの手のひらに当たってプツプツになっていく!

 支点は、エータの腕と私のおっぱい。

 床に手が届かない私は、ただただエータに支えられるしか他なかった。


「わわ、ご、ごめんテルさん! 今、手をどかすから!」


「ちょ、まってよ、そしたら落ちちゃう!」


 胸が大きすぎるのか体が小さいからなのか、床と私の手のひらの間はかなり距離がある。


 目の前にエータの顔が映り、彼の吐いた息が私の口まで吹きかかる。

 エータは私のおっぱいを(故意に?)揉みながら話しかけてくる。


「ゆっくり下ろすから、手を床につけ! 良いな?!」


「う、うん……。でも、あまり動かないで……くすぐったいよぉ……」


 私は目を瞑ってプルプルと震え、彼は私の顔をずっと見つめてくる。

 やだ、めちゃくちゃ恥ずかしいよぉ!

 こんなにおっぱいを強く揉んだことなんて今までなかったから変なところがジュンジュンしてきた、本当にやばい!


 エータの手の平の真ん中に当たっているであろう突起がどんどん硬くなっていくのを感じる。


 私は不意にガラスに映る私たちの姿を見つける、その姿はさながら組体操だ。

 おっぱいを押さえるエータが土台で、私がその上に乗る人で、まるで飛行機の様だ。


「じゃ、下ろすからな!」


 そしてエータはプルプルと震える腕を少しずつ曲げる。

 震えると同時に、私のおっぱいも同じ振動を受ける。


「はぁ……はぁ……あぁ……!」


「テルさん! ちょ、あんまり変な声出さないでよ!」


「……でもぉ先っぽ擦れて……! あんっ!」


 私は男の子におっぱいを触られて感じてるの……?!

 だめっ、股間がムズムズしてきたぁ……!


 今すぐにでも両手で顔を覆いたくなるものの、暴れればおそらく崩れ落ちる。

 絶妙な手と床との距離感、あと少しなのだが届かない。


「あと少し……!」


「腕が……! まだか……!」


 ぷるぷるぷるぷる。


「いやっ! はぁん! エータ、気持ちいいよぉ!」


「ちょ、テルさん!?」


「はぁぁ! あぁ! あぁぁ! あぁ……!」


 顔が熱くなり、耐えきれずに目を開けると、エータの目が私の顔をじっと見つめていた。

 もうすでにお互いの顔は目の前にあった。

 ……キスができる距離。

 エータって、カッコいいかも。

 こんなに男の子が至近距離にいるなんて、なんだか恥ずかしいけど不思議な気持ちになる!!

 でも、それはきっと私が先に気持ちよくなってしまったからなんだろうな。

 だめだ、全然止まらないよぉ……。


 ようやく私の手が床につくが、起き上がることは出来なかった。


「……テルさん、なんで泣いてるの?」


「ごめん、エータ。恥ずかしい女の子でごめんなさい……!!」


 何度お腹に力を入れても止まらず、じっとしながら全てが出きるのを待っていた。お腹に着いた暖かい液体が重力でベッドの下へと落ちていく。


 じょぼじょぼじょぼじょぼ。


「テルさん……。どうしました?」


「……」


 私は、ぴくぴくと足をあげる。

 今出来るのは顔を赤くしながらエータを見つめることだけだった。


 ぶるっ、ぶるぶる。


「え、エータぁ……。いまから、そっちに降りていい?」


「え! う、うん。でも、ちょっと待って!あと数秒間だけ待って? 落ち着くから」


「ダメ! いますぐに! お願い!早くしないと服に染み込むから!」


「ま、待てよテルさん! 男には落ち着かせないといけない箇所が……!」


「ダメ! ダメっ! 早くしないと!」


 するする!


「うおっ!!」


 そして、私はエータの体に飛び移る。


 ばたぁん!


 結局、私はエータにおっぱいを揉まれながらベッドの下に落ちてしまうのだった。


「ごめんね、エータ。こうするしかなかったの。ごめんなさい……」


 ちょうど馬乗りになる様に私はエータの上に着地した。

 彼のお腹は暖かくて、私の暖かい液体がどんどん染み込んでしまっているのが分かる。


「……い、いいけどぉ……」


 私とエータ、お互いの顔が近い。

 その姿は、お互いベッドインした時の距離感と同じだ。

 乗りかかる場所は、まさにママから教えてもらったヤり方と同じ様に……。


 とても、とてものお尻が暖かい。


「とりあえず、どいて欲しいなぁ……テルさん」


「うん、ちょ、ちょっと待ってね」


 私は床に手をつけて立ち上がろうとすると、尻になんだかくっついてくるものがある。


「なんだろう、コレ」


 股に吸い付く何かに手を伸ばす。


 私は事前にママから色々なことを聞いたが、生殖の仕組みなどは全て忘れてしまい、何をすればいいのかなんてこの歳になっても分からなかった。


「テルさん、待って! 何してんの!」


 股に吸い付く突起に触れてスリスリと擦る。


「おっ、ちょ、テルさん!!」


「え、何これ?」


「え、それ俺のナニだよ! テルさん、まさか知らないの?!」


「え、ナニを?」


「エッチする時、使うだろ!」


「え、それって、ちんち……? え、えぇえ! これがそうなの!?」


 パッと手を離すと私は両手で顔をゴシゴシと擦る。


「えぇ! ここに生えてるの?! 口から飛び出すんじゃないの?! キスしたら出てくるんじゃないの?!」


「なんだそれ! エイリアンかプレデターか!」


「だだだ、だって、私のアソコにキスしたら口からおちんが飛び出てきて子供ができるってママが言ってたのに!」


「それ、どこの生き物だよっ!」


 私はあまりに驚いて、立ち上がる!


 きゃぁぁ!

 リュート君よりも先におちんに触ってしまったよ!

 私の完璧なヴァージンロード計画の上に、どんどんエータが入ってくる!

 いやぁ、リュート君!


 立ち上がりながら頭を掻き毟る私。

 その姿を下から見ると、エータは何かにに気づいたようだ。


 ぽたぽたぽたぽた。


 エータの服にしたたり落ちる雨粒が、エータの白いズボンに吸われて黄色くなる。


「なぁ、テルさん? なんか変な匂いがしないか?」


「えっ!」


 エータは立ち上がろうと、手を床につける。

 と、私は布団を持ち上げてひっくり返す。


「ま、立つの待った、エータ!」


 私は急いで布団を畳んで出来るだけ白いシーツを見られないようにするが、ベッドから滴り落ちる黄金の液体が全てを物語っていた。


「……なぁ、テルさん。スカートからなんか垂れてない?」


「え、いいや、何も! 何も!」


 ぽたぽたぽたぽた。


 スカートから黄色い液が溢れていくと、誤魔化しきれないと悟った。

 私はプルプルと震えると、泣き出しそうな自分を奮い立たせて、エータの方を向く。


「……ねぇ、エータ。あのね。そういえば私、リュート君を助けに行く前からトイレに行きたかったの」


「うん」


「ずっと我慢してて、エータとあの状況になって、ついお腹に力入れちゃって.……」


「う、うん」


「お、お漏らし……しちゃたぁ……!」


 そして、涙腺に溜めた粒をいっぺんに放出する。


「真っ白な服……汚しちゃって、ごめんなさい!」


 びぃ……!


 びぃっ……!


 びぃえええええ!


 つづく。

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