大好きな彼との3周年

水谷一志

第1話 大好きな彼との3周年

 一

 私が彼と一緒になってから、もうすぐ3年が経とうとしている。

 そう、それは大事な日。彼との3周年の記念日だ。

 

 彼と一緒になったきっかけは…、私の一目惚れ。私はショッピング中にたまたま彼を見かけ…はっとしてしまった。

 その彼は…、まあ見た目ももちろん良かったのだが、何よりも私はそんな彼の雰囲気がいいと感じ、恋に落ちてしまった。

 それからの私は…、ちょっと頑張った。何か彼は「私には手の届かない雰囲気」を醸し出していたが…、

 「すみません。」

 私は声をかける。

 

 …その後私は彼と一緒になる。また私は周りの友達から「目移りしやすい。」と思われているようで、

 「裕子は絶対続かないよ~!」

と言われ続けてきたが、こうやって私たちは3周年を迎えようとしている。


 二

 また、優しい彼は今までいろんな面で私を支え、助けてくれた。

 例えば、友達とケンカをした時。そのケンカの原因はささいなもので、本当にどうでもいいことであった。でも私も友達もなかなか自分から謝ることができず、そんな状態がしばらく続いた。

 …でもこのままじゃダメだ。私はそう決心し、友達に謝ることに決めた。そんな時に側にいてくれたのは…、大好きな彼。ちょっと情けないかもしれないが、私は彼の助けで、彼と一緒に友達に謝ったのだ。

 すると友達の方も、

「裕子、私もずっと裕子に謝りたいって思ってたんだ!でもなかなか勇気が出なくて…。

 ありがとう!これからもずっと友達でいようね、裕子!」

「うん、早紀!」

こうして、私たちは仲直りした。

 この時彼がいたことが、どれほど心強かったことか。本当に、おおげさかもしれないが私1人では何もできなかったかもしれない。

だから彼には…、本当に感謝している。

 

 またある時は、彼は私の大学のレポートの手助けをしてくれた。

 彼は一般的に「物知り」の部類に入るのであろうか?頭の悪い私にはその辺のところはよく分からないが、とにかく私は彼を思いっきり頼ってレポートを完成させた。そうやって、特に勉強面で私が彼を頼ったことは、今まで何度あっただろう。もちろん彼は、嫌な顔一つせず私をサポートしてくれる。


 三

 おっと私の最愛の彼氏から電話がかかってきた。

 「裕子、俺、今度の記念日がすっげー楽しみ!

 だって、俺たちが付き合い始めてもうすぐ『2周年』だもんな!」

「そうだね慎吾!…ちなみに今度の2周年の日にはどこに行くの?」

「それはまだ秘密かな。」

「え~教えてよ慎吾!私だって準備があるんだからね!」

「ハイハイ!今度は…、」


 …えっ、話が違う?

「もしかしてあなた、二股かけてるんじゃないの?」

 ですって!?


 …違いますよっ!


 大好きな私の彼氏、慎吾とは付き合い始めてもうすぐ『2周年。』

 そして…、大好きな『彼』と一緒になってから、もうすぐ『3周年。』

 

 いつもありがとね、私の『スマートフォン。』 


 PS そのスマートフォンを欲しいと店員さんに声をかけた時、ちょっと緊張しました!

 オトコ物のデザインだったので…。(笑) 

(終)

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大好きな彼との3周年 水谷一志 @baker_km

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