お誕生日のどうぶつえん

@Eve_1224

第1話 どうぶつえん

今日は、ちかちゃんの4歳のお誕生日。

お母さんとお父さんと3人でどうぶつえんへやってきました。

ちかちゃんは、どうぶつさんがだーい好き。

お父さんがプレゼントしてくれたウサギちゃんのリュックサックを背負って、お母さんがくれたくまさんの帽子を被って気分は、ルンルンです。

おばあちゃんがくれた耳のついたネコちゃんの形の色つきメガネは、リュックサックの中。

本当は、かけたいけれど転んだら危ないからとお父さんが言うので残念だけどしまっておいた。

「お母さん見て!レッサーパンダさん!可愛いね!」

「お父さん!ゴリラさん大きいね!」

はしゃぐちかちゃんにお母さんが言いました。

「人がいっぱいいるから手を離しちゃダメよ。」

お母さんの心配をよそに

「ちかちゃんもう4歳だもん!赤ちゃんじゃないもん!大丈夫だもん!」

幼稚園に通い始めたちかちゃんは、もうすっかり気分は、お姉さん。

お母さんの手を離してぐんぐんどうぶつえんを進んでいきました。


「わぁー!ぞうさん大きい!」

「ね!お母さん!」

そう、言って振り返るとお母さんだと思っていたのは別の人。

「お父さん?」

お父さんだと思っていたのも他の子のお父さんでした。

「お母さん?お父さん?」

見回しても見回してもどこにもお母さんもお父さんもいません。


ちかちゃんは、迷子になってしまいました。

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