第12話 閑話休題?
さて、ガルバディの港ウェーハに行く事になった僕ら‥‥‥
て、なんでみんなついてくるの?
の答えに
「面白そうだから」
だそうです。
面白くもなんともありませんよ。僕は。
真剣なんですよ。
で、王さんズの三人にはご遠慮させてもらいました。
港に行くのは僕と僕の婚約者六人、悪亜とカイトと街の中で知り合った女性兵の四人です。
けどですね、港に行く前に、ひと騒動があったんです。
あの女性兵四人、クリエラを見るなり憧れの人を見る眼差しで
「雷剣様!」
なんて言ってきたから、この手に弱いクリエラは恥ずかしさのあまりしゃがんで顔を隠して
「雷剣は‥‥‥やめて///」
呟いたので、女性兵達はあまりの恥ずかしさをするクリエラと雷剣のイメージのギャップがあるのか、何故か以前よりも親近感が増して
「雷剣‥‥‥いえ、クリエラ様、あの///あ、握手してください///」
その言葉にクリエラ、チラリと女性兵を見ると、それならばと少し恥ずかしながら握手をします。
握手された女性兵達は歓喜して泣いている者もいますよ。
「雷剣様、雷剣のクリエラ様。僕とも握手してくれる?」
なんて、あまりのクリエラのこの仕草が可愛くて、またからかいましたら
「///ひ、ひ、光様///やめてくださあああい///」
カァーッ!と顔を赤らめて僕に抱きついてきました。
いえね、クリエラて剣の達人なのに結構胸があるんですよ。
で、僕は抱きしめられた時、あ〜天国て一瞬思いましたが‥‥‥
流石、剣の達人。力は半端無いです。
僕がどうなったかは、前回の終わり方と一緒です。ポキ。
◇◇◇
漸くウェーハー港に行く事になりました。
この港、ベルガーから馬車だとおよそ9時間掛かるんだとか。
で、行く途中にあのアマリリス村(インフルエンザの件の)の近くを通るみたいで、美少女似のカイトが
「お兄様♡、アマリリス村によっていきましょうよ♡」
なんて甘い声を出して行ってきますよ。
まあ、あの村にはカイトの友達のミルとミルの姉のサラ姉さんがいますからね。
で、またなんでアマリリス村に行きたいの?て聞いたらデスね
「アマリリス村があれからどうなったか心配で‥‥‥」
流石、時期ガルバディの国王。
この歳でも、国民の心配するとはと、 僕が感心の眼差しでカイトを見ていたら、
「ミル達に、僕とお兄様の仲を見せるため♡」
カイト君、君は美少女に見えるけど男の子なんだからね。うん。
て!またなんでゴスロリ風のピンクの服を着てんのおおお!
「お母様が可愛いからと。お姉さまも可愛いとほめてくれましたです♡」
アメリア妃ぃぃぃ、グッジョブ!ではなく、ミリアさん、あなたまでアメリア妃に毒されましたかあああ!
「お兄様♡だあーい好き♡チュッ♡」
カイトがいきなり抱きついて、左頬にキスしてきましたよ。
美少女にキスされた(喜び)
でなく!カイトは男の子!男の子!ですよ!
こう見えても男の子!
イレイ達、目を点にして僕を見てますよお〜(泣)
このまま、アマリリス村に行ったらどうなるのかな?心配ですよ。
てか、カイト君。その服は着替えようね。ね!ね!ねぇ!
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