第6話 観覧は1分!

200人の人混みの輪。いえいえ、今は300人の人混みの輪になっちゃてますよお〜(焦)

で、僕と悪亜は何とか、この人混みの中心から脱出することが出来ました。


で、どうやって?

それはですね、先程出店の後ろの食事をするスペースの所に居た4人の女性兵の人達に、助けてもらいましたんです。


「はい!皆さん!これ以上光様を揉みくちゃにしますと、光様は城に戻しますので!」


そう女性兵の1人が言ったので、周りに集まった庶民の人達は残念そうな顔になります。

僕も正直、ホッとします。

で、女性兵の人にお礼を言おうと


「あ、ありがとう‥‥‥」


「と、言うわけで!光様の観覧は、1人1分でお願いします!」


「へえ?なあ、か、観覧⁈」


驚く僕を尻目に、女性兵はとんでもないことを言ってきましたよ。


「うをおおお〜ーい。僕は人気者の動物園の動物ですかい!」


て、女性兵に突っ込んだら


「光様。今この様に言わないと、暴動が起きます!」


「へえ?‥‥‥暴動おおお!」


「はい!ですので暫しのご辛抱を!」


あ〜っ!やっぱり、こんな落ちが待っていたのかあああ。(てか、まだ序盤なんですが)




で!ーーー2時間後ーーー



そこに居たのは、精魂尽き果てた僕がいました。

本当にこの状態は


「燃え尽きたぜ‥‥まっしろにな‥」


てな具合です。

けどですね、何故このぐらいで精魂尽き果てたかと言うと


「光様の隣の女性は、光様の婚約者ですか?」


「えっ?ち、違います!違います!」


来る人来る人にそう聞かれたので、全否定で右手を左右に振る動作を、2時間していたので。

まあ、側から見たら僕に抱きついている悪亜を見たら、誰が見ても「付き合っているんですか?」とそう思いますよね。はい。


で、ですね、悪亜はと言うと、もう幸せ絶頂てな具合で僕に抱きつきながら


「皆んな光が私の事を婚約者だと♡」


「違います!」


「庶民の人達からは公認♡」


「だから!違いますううう!」


てな具合で、押し問答もしていたので、現在の僕はまっしろに燃え尽きてます。

で、体も精神もヘロヘロな、そんな状態だったので僕は思わずいつもの調子でポロリと言ってしまったんです。


「メイル〜、ミリア〜、隠れてないで一緒に食事をしよう〜」


と。


「「!!」」


僕の言葉に驚き、建物の影から2人はでてきました。

で、ですね僕は「しまった!」と思って悪亜を見たら、悪亜が怒り、驚くかなと思っていましたが、悪亜も誰かしらに尾行されているのは気づいていたらしいんです。まあ、誰かは分からなかったみたいですが。

それよりも、女性兵の人達が驚いてましたよ。


「ミ、ミリア姫様!?何故朝からこの様な場所に?」


「えっ?、あっ‥光様が心配になって‥‥‥」


「そ、そうですか。で、隣に居るかたはだれですか?」


「このかた、アレム大国のメイル姫です」


「「「「!!!!」」」」


その場にいた4人の女性兵は、また驚きますよ。そりゃあそうでしょう、あのガルバディに匹敵する程の国の姫がミリアと一緒に居るんですからね。


で、で、やはりと言うか、何故その様な方がて聞いてきました。

まあ、実際僕とミリアとの婚約の話は、庶民にはあまり話は行ってなく、兵の間では、知っている人はかなりいます。

ですが‥‥‥

メイルとの婚約の話は、ガルバディ内ではブレイク王と一部の人しか知らないんです。


で、ミリアが僕を助けてくれた女性兵に秘密厳守て事で、教えたんです。メイルも僕の婚約者て事を。


「「「「はあ?‥‥‥!」」」」


そりゃあ、最初は「はあ?」になりますよね。「はあ?」に。

で、そのあと女性兵の4人は、開いた口が塞がらない程驚いてました。

けど、このあと更に驚く事が‥‥‥

あるのかな?













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