宿無し少女と死にかけ貴族

なかの豹吏

丘の上の出会い

 天気のいい朝、都市の中心にある小高い丘で、一人の少女が気持ちよさそうに伸びをしていた。


「んー……気持ちいい……」


 紅く、美しい情熱的な瞳は、その意思の強さを示す様に凛として、その瞳と同じ色の艶のある紅い髪は腰まで伸びている。


 ふっくらとした唇と細身の割に豊満な胸、そして、その見た目の若さでは醸し出せない筈の艶っぽさを、ほんのりとその少女は持ち合わせていた。


 そして、清々しい表情で、なんの曇りもない顔で少女は言った。



「さぁて、どう死ぬかな」



 何の躊躇いも無く、恨み、後悔、未練、そんな感情を何一つ感じさせずに、その整った顔に薄っすらと笑みすら浮かべながら、早過ぎる命の最後を思案している。


「このまま何もしなくても死ぬだろうけど、せめて誰の迷惑にもならない様にしなくちゃね!」


 何とも潔く、自分の死後の面倒まで考えている。 その死の理由が何であれ、この若さで少女をそう思わせた今までの人生はどんなものだったのか……。




「アタシはもう、誰にも必要とされないんだから……」




 憂いを帯びた瞳を瞑り、少女は初めて弱々しい声色で言葉を零した。



「誰も居ないと思って、面白い独り言を言ってるな」



「えっ……」



 少女の後ろから男の声が聞こえた。 振り返って見てみると、太い木に寄り掛かり、足を伸ばして座り込んでいる男が少女に視線を向けている。


「時間あるならちょっと話さないか?」


「んー、時間はたっぷりあるね。 やる事ないから」


「じゃあ決まりだ。 悪いけどこっち来てくれないか? 今体調が悪くてさ」


「うん、わかった!」


 少女は長い髪を風に揺らしながら、男の隣に腰を下ろした。 無警戒な距離感に男は少し驚いた顔をしている。 初対面の男との距離としては近過ぎる、少し動けば肩が触れそうな距離だ。


「それで? 急に具合悪くなって休んでんの?」

「ああ、まあそんなとこだ」


 警戒心の無い、その少女の話し方は大分乱暴だ。 しかし、その声色は明るく、どこか人懐っこい感じで嫌な気分にはならなかった。


「近くで見ると大分若そうだな」


「そっちは近くで見るとどっかのボンボンみたいだね、高そうな服着て、懐中時計なんて持ってるし!」


 この世界では時計なんて物はそれなりの富裕層しか持っていない。 男は身なりも良く、その時計を持っていれば、少女でもそれが分かると言う訳だ。 少女は少し疲れた白いワンピース姿で、それでもその容姿でいくらかマシに見えている。


「俺の名前はジルスタイン。 そっちは?」


「私はヴィア。 なっがい名前! 流石ボンボンだね、もしかして貴族?」


 ヴィアと名乗った少女は、男の名前を聞いてそう感想を述べた。


「ボンボンはやめてくれよ、それに貴族はあんまり好きじゃないんだ。 俺もそうだけど……」


 最後は聞こえない様に、小さく呟く。


「そっか、わかった。 じゃあジルね!」


「……ああ、それでいい」


 勝手に名前を短くされたジルは、戸惑いながらも苦笑いをしてそれを受け入れる。


「それで? さっきの独り言はなんなんだ? 物騒な話に聞こえたが」


「ああ、それね。 アタシ病気なんだ。 だから店を追い出されて行く当てもないし、病気だし、迷惑にならないとこで死のうかなって! どこがいいと思う? あと方法もよろしく!」


 明るい表情と声でそう話すヴィアに面を食らうジル。 その話自体にもいくつか疑問点がある。


「これはまた、重い話と難しい質問を同時にされたな」

「重い話? アタシは別にそうは思ってないけど?」


 ジルの返事に不思議そうな顔のヴィア。 この歳でそんな訳はないだろう。 話が嘘なのか、そうでないならただの強がりで、本当は今の状況が怖いのだろう。 ジルはそう思った。


「まあいい、まず聞きたい事は、店ってなんだ? 家を追い出されたんじゃないのか?」


 そうだとしても酷い話だが、ヴィアの身なりを見ればない話では無い、そんな世界だ。

 ここ『アルマ王国』の首都、『クラヴィス』では、貴族等の富裕層から中流層、そして庶民、貧民と、取り決めがある訳ではないが、生活している区域は口にしないだけで、はっきりと分かれている。


 つまり、こんな悲しい話はよくあるのだ。


「そっか、分かんないよね。 アタシ売春宿で住み込みしてて、病気になったから働けなくなって追い出されたの」


「……そうか」


 こんなに若い娘が、ジルの碧い瞳が曇る。 おそらくヴィアは貧民街の少女。 そして、貧しくて身売りされたのだろう。 こんな状況でも明るく話すその姿が、痛々しくジルには映った。



「もう私は誰にも必要とされてない。 だからね、別に死んじゃうのも怖くないかな?」


 自分がいなくなっても、寂しい思いをする人間も、困る人間もいない。 それがヴィアが死を恐れない、大した問題ではないと言う理由の様だ。


 それを理解したジルは、やり切れない、昏い面持ちで切り出す。



「……今、いくつだ?」


「歳? 17歳だよ、13歳の時、家族6人じゃ食べていけなくなって売られたの」


「13歳……親を、恨んでいるか?」


 聞かない方がいい質問だったと、言った後に気付いたジル。 ヴィアは、


「なんで?」

「いや、なんでもない。 すまなかった」


「……ジル、なんで謝るの?」


 最初のとは違う、謝ったジルの言葉に疑問を持ったが返ってきた。 おそらくは貧民街ではよくある事だからなのか、それとも、ジルの謝罪の意味が解らないのは、ヴィアが受けるべき教育を受けずに育ってしまったからかも知れない。 或いは……ヴィアの心は既に、壊れてしまっているのか。


 考えを巡らせて黙るジルに、ヴィアが話し掛ける。


「せっかく話してるのにだまんないでよ、えーっとね、さっきの答えは……」

「いや、いいんだ」


 ジルは返事を遮ったつもりだったが、構わずヴィアは話し出す。


「親の事なんて恨まないよ、アタシが長女で一番年上だったし、貧民街なんて住んでる当人達には娯楽もないし。 やっていけないのにそれしかやる事ないから、子供は出来ちゃうんだよねー」


「…………」


 困ったもんだと腕組みをするヴィア。 ジルはその言葉を聞いて呆気に取られていた。


「それに売春宿の仲間だって結構いい奴等だったしさ、追い出されたっていっても乱暴された訳じゃないし、最後に餞別までくれたんだよ?!」


 ね、すごいでしょ? そんな表情でジルを見てくるヴィア。 変わっているところはあるが、決してこの娘は壊れてなんかいない。 ジルはそう思った。


「そっか、それは凄いな」

「あ! 笑った! そうだよ、せっかく話ししてんだからさ、楽しく話そうよ。 アタシ話すの好きなんだ!」


 そう言って両手を地面に付けて、ジルに身体を向けて見てくるヴィア。 その楽しそうな、明るい表情に応えたくなってきたジルは、


「そうだな! 俺も話すの好きだし!」


「うん! まあ働けなくなったけど、アタシ人気あったんだよー?」


 ジルの言葉にそうこなくっちゃと、ヴィアは自慢話を始める。


「ホントかー?」


「ほーんとだって! アタシ可愛いし、身体もいいから!」


 改めて見ると、確かに……そうジルは思ったが、


「そうは言ってもなぁ、まだ小娘だ、大人の色気っつーのは中々出せないもんだ!」


 その言葉にヴィアは不貞るどころか悪戯な顔をして、


「ふーん、大人の色気……ねえ。 それってさあ……」


 さっきまでの明るく幼い少女が、突然妖艶な顔を見せて見つめてくる。


「な、なんだ?」



「小娘のアタシには、ないんだ?」



 悪戯そうな瞳が、男を誘う様な色を醸し出す。



「あ、当たり前だろ……大人ってのはな……」


 その瞳に取り込まれない様に抵抗するジル。



「うん、大人って?大人の……色気? それ、どうやって……出すの?」



「そ、それは……だな」


 その妖艶な瞳はそのままに、甘く蕩けるような声が、ヴィアのふっくらとした、柔らかそうな唇から零れると、ジルは声を震わせてしまう。


「ジルは……」

「――ッ!? お、おい……」



 ヴィアの手の温もりが、ジルの膝に伝わる。




「大人……でしょ? 教えて?……大人の、色気……」




 ほんのりと顔を赤く染めて、上目遣いに見つめてくるヴィアの瞳が、ジルに近づいてくる。


「いや……それは……ちょっと……お、落ち着けって……!」



 プッ……



「あははは! なーにそれ? 落ち着いてないのジルじゃん?!」


「なっ!?」


 ヴィアに迫られて、情けなく狼狽えるジル。 その姿を見て、ヴィアは可笑しくて笑い出した。


「大人って、かーわいい! あはは!」


「こ、こら! 笑いすぎだ!」


 大笑いするヴィアに、真っ赤な顔で不満を表すジル。



「チョロいな〜ジルは。 男なんて簡単だよ。 アタシ、一番人気だったんだから!」


 どうだ、とその大きな胸を張るヴィア。 もうジルは張り合う気も無く、やれやれと白旗をあげる。


「わーかったよ、大したもんだ」


「ふふふー、でもね、どんな男と寝ても、なんにも感じなかったよ?」


「そ、そんなんで人気になるか?!」


「私、演技派だから! 脱いでもなんとも思わないけど恥ずかしそうにしてたし、してる時も――」


「も、もういい! これ以上聞くと俺は二度と女抱けなくなるわ!」


 女性側の生々しい暴露話に、ジルは堪らずヴィアの言葉を遮る。 そのジルを見てヴィアは楽しそうに笑うと、明るい少女の顔に戻り、ジルも溜め息を吐いて姿勢を整える。


「今度はジルの話を聞かせて? 結構顔もいいし、お金持ちだからモテるのかな? ちょっと髪長いなーなんかキザい!」


 褒めながらも、ジルの男性にしては長い白金の髪を弄ってくるヴィア。


「確かにそうかもな、俺に言い寄って来る女は、俺の事が好きで寄って来てるんじゃないかも知れない。 言っとくけど髪は切らない」

「えー切らないの?」


「お前そこしか聞いてないな?」


 話の最後尾だけを言ってくるヴィアに、ジルは目を細める。


「ジルは何歳なの?」


「ん? 27だ」


「へー結構いってんだね? いい暮らししてるから老けないんだ?」


「あのな、どんな暮らししてたって、人生ってのは楽じゃねーよ」


 裕福な人間は何も苦労はない、と言うヴィアの言葉に、ジルは眉を寄せて言った。


「ふーん、じじくさっ」

「おい!」


「ごめんごめん、それで? 何か悩みでもあるの?」


 ヴィアの言ったその言葉に、ジルはヴィアの瞳をじっと見つめて、返事をしない。


「なぁに?」


 その碧い瞳の視線を受け続けても、ヴィアは目を逸らさずに、また問い掛ける。 そしてジルは、


「俺の悩みはな、お前と一緒だよ」


「んー? どゆこと?」


 二人は見つめ合ったまま、まるで唇を重ねる前の恋人同士の様に見える。


「聞きたいか?」

「うん!」


「じゃあ約束だ、聞いた事は絶対誰にも言うな」

「わかった」


「そして、聞いた後、俺のする願いを受けてくれるなら……話す」


 ジルがそう言うと、ヴィアは目を見開いてジルを見ている。 どんな願いをされるのかも分からないのに、そんな約束を簡単にするのはリスクしか無い。

  そもそもが、たった今知り合って僅かな時間を共に過ごしただけの関係だ。 そのジルの話を聞くぐらいでする様な約束じゃない。 きっとヴィアもそう思っているんだろう。 そうジルは思った。


 ヴィアは見開いていた目を、少しずつ穏やかに変えていく、そして……その瞳には薄っすらと涙が浮かんでくる。



「ヴィア……?」



 ジルはその意味が解らなくて呟いた。 ヴィアの瞳は潤み、今にも溢れ出して零れそうだ。




「まだ、アタシを、必要としてくれる人がいるの?」




 ヴィアの口から出た言葉は、ジルの考えていたそれとは違い、その真逆の意味を物語っていた。


 その紅く潤んだ瞳に、誘い込まれる様にジルは、次の言葉をしまう。


「俺には、必要だ」



「……誰が?」



 どうしてもそれを、この出会いで口にするのは、余りに軽く、信じてもらえる訳が無い。 そう思い避けたジル、だがヴィアはそれを許さずに欲しがる。


 そのジルを魅了する瞳、或いはヴィアの欲する気持ちが、その言葉をジルに吐き出させる。




「俺には君が……ヴィアが、必要だ」




 その瞳が少し近付く……そして、ジルの言葉に瞼を閉じた時、ヴィアの涙が、堰を切ったように頬を伝い……零れる。




「……聞かせて?」




 ヴィアは受け入れた。 本当は、ジルがこれから話すその話自体は、ヴィアにとっては重要では無かったのかも知れない。 ヴィアが欲しかったのは、ジルの今の言葉。


 そして、ジルは流れ落ちるヴィアの涙と、その言葉を受けて話す。




「俺・は・もうそんなに長くない」



「………そう」



 、そう言ったジルの言葉の意味は、彼の大人のずるさだ。



「俺の願いは……」


「うん」




「俺が死ぬまで、ヴィアの時間を俺に使ってくれ」




「………いいよ」



 簡単に出来る返事ではない、筈だ。 しかし、ヴィアは僅かな間を置いて、それを受け入れた。

 それは、自分も病気だからなのか。 それとも、何も無くなった自分が、また必要とされた事が嬉しかったのか……。



 ジルのずるさ、それは、ジルには判っていたから。 自分の病と違い、ヴィアの病気はおそらく治る。 それを知っていて、ジルは願った。


 その願いは、少女の時間を奪い、病める人間を看取るという、明るい少女の心に傷を残し、自分勝手に去って逝く我儘な願いだ。



「アタシのお願いも、きいてくれる?」


「なんだ? 俺に出来る事なら、何でもする」



 ヴィアの願い、勿論そうだ。 ジルの願いを受け入れたヴィアには、その権利がある。


 ジルは、裕福な自分なら幼い少女の欲しがる物くらい与えられる。 それどころか、自分の死後も苦労しない財を残す事すら出来る。

 そんな薄汚い気持ちを持ってしまうのも、自分の、手前勝手な願いを受けてもらうのだから、と言う思いから浮かんでしまうのだろう。



「アタシ、話すのが好きなの」


「………俺もだ」


 ヴィアから出た言葉は、ジルの想像していたものと違った。 ジルはその言葉の真意が解らずにいると、



「だからね、お願い」


「……なんだ?」





「最後まで、アタシと笑って話してね」





 ヴィアは願った。 それは、ジルの打算的な考えを辱めるものだった。


 ヴィアが望んだものは、物ではなく、人、だったから……。


 しかし、微笑むヴィアの願いは、決して簡単なものでは無かった。


 最後まで笑って………人は、身体が弱れば、心も弱る。 その時、最後まで笑って相手と話す。


 簡単じゃない。


 だが、我儘なお願いをしたのはジルだ。 ヴィアの願いを断るなんて事は出来ない。



「ああ、わかったよ」


 ジルは優しく笑った。


 それはヴィアの願いが、欲のない癖に難しい事を言っていると、本人は解っていないのだろうな。 そう思ったのか。


 話好きなその少女に向けて、ジルは、笑った……。



「ほら、ジル笑った! ねっ、笑って話した方が絶対楽しいよ!」



 まだ潤んだその瞳で、太陽の様に明るい笑顔で、ヴィアは微笑んでいた。



「そうだな。……なあ、ヴィア」


「なーに?」


「お前は俺の願いを受け入れて、俺はお前の願いを受け入れた。 そうだよな?」


「うん。 そうだよ?」


 お互いの約束を再確認するジルに、今更何を、とヴィアは答えを返す。 ジルは「てことは、だ」と言ってヴィアの顔の前で人差し指を一本立てると、




「俺にとってもう、お前は必要な存在で、居なくちゃ困るってことだ」



「ジル………」




「きっとこれから、俺はヴィアが居なくなったら悲しむだろう。 ヴィアはそんな大事な人になる。 ヴィアも俺が居なくなったら、話し相手が居なくなって寂しいだろ?」



「……うん……」



 ヴィアは肩を震わせ、泣き声混じりに頷いた。 ジルは、その幼い少女の頭に優しく手を乗せて、微笑んだ。



 そして、




「だから、もう死に方なんか考えるな、どう生きるかを考えろ。 俺も……精一杯生きて、お前を笑わせてやるから」





「……うっ……うぅ………あぁぁぁぁ………!」





 溢れ出す涙は、ヴィアの開いたままの瞳から抑えられずに零れる。 その瞳を瞑った時には、ヴィアはジルの胸に飛び込んでいた。




「さびし……った……! ひとりは……い……や……こわ……い……の……」




 嗚咽混じりに声を上げるヴィアを抱きしめて、本当の気持ちを吐き出せた少女を、暫くはこの胸で泣かせてやろう。

 その小さな、震える背中に温もりを添えて、ジルはヴィアを包み込む。





 その震えが治まる頃、またジルが口を開く。



「あとな、教えてやるよ」



「……なぁに?」



 ジルの言葉を聞いて、泣き顔を上げるヴィア。 ジルは、



「お前はまだ誰も好きになってないから、なにも感じないんだ」



「そう……なの?」



「ああ! 恋した相手なら、手が触れるだけだって胸が高鳴る! そういうもんだ」



 ジルは少し大袈裟に、元気づける様にそう言うと、



「ホント、かな?」



 幼い少女の顔で聞いてくるヴィアにジルは、



「ああ、本当だとも!」



「でも、ちょっと好きになったよ?………ジルのこと」



 ヴィアのその言葉に、やれやれと首を振るジル。



「ん……」



 ジルはヴィアを抱きしめて、お互いが真後ろを見た時、



「まだまだこんなもんじゃない、これからお兄さんが、たーっぷり教えてやる」



 お互いを温める優しさが伝わり、心は安堵感を得る。 ヴィアは微笑み、きっとその後ろの景色を見ているジルも、そうしていると思った。



「それは、楽しみだね」


「ああ、覚悟しろ小娘」



 早朝の丘の上で、二人は笑い合っていた。


 きっと今まで、今の様に真逆の景色を見ていた二人は、これから、同じ景色を見て生きていく。




 お互いが欲したのは、歪な願いだったのかも知れない。 でも、それでもいい。


 何もかも綺麗になんていかない世界だ。 こんな二人だっていいだろう。



 これから、二人の過ごす時間は短いのかも知れない。



 でもきっと、出会わなかった時より、二人は幸せな筈だ。




 笑い合って話す、紅と碧の瞳は、とても楽しそうだから。

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