〔小さな光と大きな想い〕


あっという間に小さくなって行く 新幹線の光


微かに残っている あなたの温もりが逃げないよう


両の手を固く閉じる


涙でにじむ その手を見ながら


あなたの言葉を 思い出す


「また、夏休みに帰って来るからな。」


笑いながら 言わないでよ


半年も会えないんだよ


あなたを追って 同じ高校に行って


同じ部活に入って


まだ告白もしていないのに


東京の大学に行くなんて


あなたにとって 私は隣の家の女の子のままなの?


「いつでも電話していいからな!」


だめだよ…声なんか聞いたら


会いたくなるよ


寂しくなるよ


私も来年の春には行くから


あなたと同じ大学に行くから


それまで待ってて


待っててよ…


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