「教会へ行く」ペドロ&カプリシャス(1973年) 曲調とは真逆な歌詞に注目

曲名…「教会へ行く」

作詞…阿久悠

作曲…都倉俊一

編曲…都倉俊一

歌…ペドロ&カプリシャス


発売日…1973年10月25日

レーベル…アトランティック


 「教会へ行く」?という方も多いかと思います。実はこの曲、「五番街のマリーへ」のB面に収録されています。隠れた名曲だと思いますね。


 さて、A面の「五番街のマリーへ」は言わずと知れた「ジョニィへの伝言」と並ぶ代表曲の1つです。が、私は「教会へ行く」を聞いていただきたいと思います。もう髙橋真梨子氏の歌唱力は言わずもがなですが、歌詞と曲調のギャップが面白いのです。


 最初は「教会へ行く」ですから結婚か何か幸せな歌なのかと思っていました。実際曲調も明るいですし。ところが歌を聴いてみると、なんだかかなり悲しいことを言っているのです。簡単に言うと、恋人が亡くなった時の歌です。それもかなり孤独な感じです。それなのに明るい曲調。これだけギャップがあるのに何故か不自然ではありません。むしろ、とてもよく合うのです。不思議なものですね。


 B面に収録されていることから、どうしてもA面の「五番街のマリーへ」に注目が集まりますが、たまにはひっくり返してみるのもおつなものだと思います。

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