目が覚めたら

けんはる

目が覚めたら

私は化け物に追いかけられている

なぜこうなっているのか説明すると

私は見知らぬ森の中で制服姿で目を覚ました

私が混乱していると

目の前に紙が置かれていた

私はそれを拾い

書かれている文章を読んだ

[目覚めはいかがですか?名も知らない誰かさん、ここは政府によって秘密裏に造られた生物兵器の実験場です、そしてあなたは政府の決定により、生物兵器の生け贄に決まりました~♪パチパチ、なので死にたくなければ死ぬ気で逃げてください♪頑張ってね~♪

PS.まぁ死ぬんだけどね(笑)]

「はぁ意味わかんないんだけど、なんなのこれ?」

私が愚痴を言っていると

どこからか人の叫び声が聞こえてきた

「えっなに?まさか、本当なの?」

背後から気配を感じたので振り向くと

そこには大きな口をした黒いなにかがこちらを見ていた

「マジかよ」

私は直ぐにその場から走り出した

ある程度

走り、振り向くと

そこには何もいなかった

「なんとか逃げ切れた」

安心して一息ついて歩いていると

前方で1人の男性が歩いていた

「良かった、人が居た」

声をかけようと近付こうとすると

男性の横に巨大な腕をした黒い化け物が現れ

男性を握りつぶした

化け物は肉塊となった男性を地面に落とした

(やべぇよ、あの手紙は本当なのかよ)

私が驚いていると化け物がこちらを見てきたので

私は咄嗟に木の陰に隠れた

(見つかった?)

息を殺して隠れていると背後に気配を感じた

(いや、居る、早くどこかに行けよ)

化け物は私を探すように周りを見ていた

化け物は何かを感じたのか

どこかへ走り出した

(行った、良かった)

私は安心して木の影から出ると

そこには最初に会った化け物がこちらをジーと見ていた

私はごくりと唾を飲むと

化け物がニヤリと笑い

私に向かって歩き出した

(来る)

私は一目散にその場から走り出した

(なんで私がこんなことになるのよ、何も悪いこともしてないに、なんでよ!?)

背後に気配を感じて

顔だけ後ろに振り向くと

化け物が追い掛けてきていた

(なんで?さっきは逃げれたのに)

前を向き、走る速度を上げた

(どこかに隠れるところは?)

周りを見るが隠れるようなところは見当たらなかった

(どうしよう?どこにもない)

走っていると目の前に巨大な木が生えていた

(このままじゃ殺される、一か八かやるしかない)

私は巨木に向かって走り

飛び付き、よじ登った

枝の上に座り

下を見ると化け物が周りを見渡して私を探していた

(良かった、とりあえずここで様子を見よう)

深呼吸をして気持ちを落ち着かせ

下を見てみると

化け物がこちらを見ていた

(見つかった、でも登れないから大丈夫だよね?)

私がそう思っていると

化け物は大きな口を開けると木にかぶりついた

(まさか、木を折るつもり?)

木が徐々に傾き始めた

(マジかよ、折りやがった)

ある程度傾くと勢いよく倒れ始めた

(このままじゃ、ヤバい)

私は倒れきる前に木から飛び降りた

(なんとか着地できた、早く逃げないと)

前を見ると化け物が口を開けて立っていた

「いや、死にたくない」


化け物の姿はなく

自分の部屋のベッドの上だった

「なんだ、夢か良かった、寝る前にデスゲームの小説なんか読むんじゃなかった」

私が部屋を出ると目の前は森になっていた

「えっどういうこと?」

ピンポーンパンポーン

[皆さん、おはようございまーす、ここは特殊な趣味を持った金持ちの私有地でーす、皆さんには金持ちの方々の相手をしていただきます♪今回の特殊な趣味は殺人です♪殺されたくなければ頑張って逃げてください♪一応、明日の朝まで逃げ切れたら助かるので♪それでは今から開始します♪]

(これも夢だよね?)

頬をつねると痛かった

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