雪恋

彩 ともや

雪恋

冷たく吹き付ける風が

僕の心をかき乱す

キスの長さも

触れる時間も

あてにならない

君の頬に落ちた雪が溶けてくみたいに

時間がたてば忘れられる

それだけが

苦しく残る冬の空

期待なんてこの雪みたいに

溶け落ちていくだけなのに

どうして僕は

まだ君の姿を追っているの?

100分の1の確率よりも

ずっと低いって分かってるのに

君の心が僕に向けられること

胸の奥で願ってる僕がいる


揺れる蝋燭の火が

僕の心を表していた

君の隣の知らない男が妙に気になる

関係無いはずなのに

もう忘れられてるって分かっているのに

君が見つめるその先に

いるのは僕が良かったんだ

積もる雪が惨めに見える

そんなに積もってしまっても

春には溶けてしまうのに

見返りの無い

積もる想い

早く春になれば良い

僕の気持ちが溶ければ良いのに

跡形もなく

きれいに全て

消えれば良いのに

今すぐにでも

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雪恋 彩 ともや @cocomonaca

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