心離れ

僕の君への想いが薄れかけ、君への愛が揺らぎそうになると

君はそっとミントティーを用意する。


さわやかな香りに託された君の言葉。


ーモウイチド ワタシヲ アイシテ。


気付いていたのに気付かないふりをした。


きっと彼女ならこういう回りくどいことはせずに

僕の腰に両手を絡めて笑ってこう言う。

ちゃんと私のことを見て、見てないとどこかに行っちゃうから、なんて。


僕は駄目だな。


こんな時でさえも

君と彼女を天秤にかけてしまっている。

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