君の傍に

最近は、竜胆に魅せられるといった君。


その瞳に浮かんでいるのは、竜胆のように落ち着いた

でも、深い深い哀しみの色。


僕は君のその瞳に惹かれた。


悲しみの色を浮かべない君の瞳をどうしても、どうしても見たくて……。


僕にできることなんて、本当は何もないのかもしれない。

僕が君にしていることは、もしかしたら君の哀しみを深めるだけなのかもしれない。


だけど、だけどせめて……。

せめて、僕を君の哀しみに寄り添わせてほしいんだ。



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