世界を嘆く者達へ
藍宮 結丹
序章
魔法に溢れたこの世界で、人々の幸せというものは、どういう風に推し量るべきだろうか。と、ある学者は言った。そして、こう続けた。
魔力の多さだろうか。魔法を使いこなす技量だろうか。身分だろうか。権力だろうか。容姿だろうか。金だろうか。
否、違う。全てが間違いだ。
幸せというものは、
寄り添い寄り添われる友の存在があるかどうかで、推し量られるべきである。
なぜなら、そういう友は、魔力の多さや身分や権力の何にだって、代えられないものだからである。
*
この世界には、大昔から魔法と呼ばれる不思議な力が存在し、人類と共に発展してきた。
魔法は人々を癒し、守る武器となった。魔法の存在により驕り高ぶった各国は、大陸を統一しようと争った。それが、今から数百年前に起こった、魔法大戦である。終戦後各国は平和協定を結び、互いに発展する事を誓い合った。そして現在、大陸には五つの国があった。
大陸の中心的存在である「
大陸一の魔法学校がある「
魔法具の発明が盛んな「
魔法式の研究が盛んな「
忌み嫌われる闇の者が住む「
この五つの国にそれぞれ存在する王族が、それぞれの国を治めてきた。
舞台は星名。
これは、様々な事件、人物、魔法が絡み合い、運命によって導かれた六人の物語。
世界を嘆く者達の物語。
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