デスゲームだがなにかが違う

デスゲーム？

私の名前は村雲（むらくも）　曇（くもり）

登校途中にさらわれ

教室のような部屋で椅子に座らされている

周りを見ると同じクラスの子達が座っていて

それぞれ喋っていた

「ようこそ、皆さん」

目の前の巨大モニターにピエロの覆面を被った人物が写し出された

１人の男子生徒がピエロに向かって

「お前は誰なんだよ、なんで俺達をさらったんだよ!?」

「私はピエロマン、あなた達にはデスゲームをしてもらいます」

「意味わかんねーよ、帰らせろよ!!」

「それは出来ません」

「知らねーよ、俺は勝手に帰らせてもらうからな」

男子生徒がドアへと近付こうとすると

「仕方がありませんね、あなたに最初の犠牲者となってもらいます」

ピエロマンがそう言うと画面が切り替わり

私服の男子生徒が写し出された

みんなが疑問に思いながら画面を見ていると

「やだ～、ママたんが一緒に寝てくれないと寝れない～」

「もうしょうがない子ね、甘えたちゃんなんだから」

女性が現れ、男子生徒の頭を撫で

一緒に布団に入る様子が写し出されていた

「やめろー!!見るなー」

男子生徒は猛ダッシュで画面の前に行き、隠そうとするが全然隠れていなかった

それを見ていた女生徒達は気持ち悪いものを見るような目で

男子生徒は哀れみを含んだ目で見ていた

「そんな目で俺を見るなー！！」

画面は

ピエロマンに代わり

「わかっていただけました？これは命のデスゲームではなく学校生活のデスゲームです、それでは始めましょう」

こうしてデスゲームが始まった

私は心の中で

(デスゲームってこんなんだっけ？)