第2話

「それでは説明を開始いたします。」


「まずはステータスを見てみましょう。ステータスオープン。と言ってください。」


言われた通りに発言する。


「ステータスオープン。」


すると、目の前にパネルが浮かんできた。パネルは、透明で形は長方形になっている。


「それが、ステータスパネルです。自分で情報の開示は設定出来ます。一度パネルに触れてみて下さい。」


触れてみると、更に文字が浮かんできた。


name:〈〉


job: sjob: race:

役割:


HP〈体力〉:100

MP〈魔力〉:100


ATK〈物理攻撃力〉:50

MATK〈魔法攻撃力〉:50

DIF〈物理守備力〉:50

MDIF〈魔法守備力〉:50

INT〈賢さ〉:50

DEX〈器用さ〉:50

AGI〈素早さ〉:50

LUK〈幸運さ〉:50


skill〈スキル〉:


title〈称号〉:


skill point〈スキルポイント〉:5


status point〈ステータスポイント〉:10


「事前にステータスポイントとスキルポイントを配布しています。1ポイントでステータスが5アップします。スキルポイントは、1つ習得につき1ポイント使用します。職業と種族によって習得できないスキルがあるので、お気をつけ下さい。ポイントは、チュートリアル後に振り分けをしておくと良いでしょう。」


と言い、一拍置いて説明を再開した。


「次にーー」













ある程度の説明を聞いた。すると、パネルが浮かび、

《クエスト1〈説明を聞こう!〉をクリアしました。報酬は、チュートリアル後に配布されます。》

と表示され、

《クエスト2〈戦闘をしてみよう!〉を受注しますか?YES/NO》

勿論、YESを押した。

すると、古びた校舎の様な場所から訓練場の様な場所に転移した。


「それでは戦闘について説明を開始いたします。まず、痛覚設定です。これは文字通り痛覚の設定を行うものです。設定の%が高い程痛みは無くなりますが、現実の動きと比べて、少しのズレが生じます。」


痛覚設定の画面を表示して、設定を0%にした。すると、

《警告!現実の痛みと変わりがありません。よろしいですか?YES/NO》

と出てきたが、(戦闘に痛みは必須です!)と春馬は考え、YESを押した。


「それでは戦闘を行います。武器をお選びください。」


と言われ、数ある武器の中から春馬は大好きな大剣を選択した。

選択してから、数秒後に狼の魔物が出てきたが、突然のスポーンに驚いて狼の魔物の眉間に大剣を突き刺して、瞬殺してしまった。


「……え?」


「あれ?思ったよりも弱いですね。」


声の主が驚いているが、春馬は気にしなかった。

(なぜ、反射的にウルフを殺せるのですか!)

何か聞こえた気がしたが、それよりも春馬は声の主に要望があった。


「天の声さん?聞こえますか?あと10匹程スポーンさせていただけますか?」


「は、はい。分かり…え?10匹ですか?本当によろしいのですね?」


春馬は、何度も頷く。魔物との戦闘をもっと楽しみたいのだ。


「わ、分かりました…。召喚まで5…4…3…2…1…0!」


と同時に、狼の魔物が10匹出現した。

まず、狼の魔物ウルフ達の先頭にいた2匹が春馬に襲いかかった。

春馬は襲いかかってきた2匹の内、左側のウルフの首を掴み、右側のウルフに向かって投げ飛ばした。2匹がぶつかり、転倒した隙を逃さず大剣を振り下ろす。

1匹は討伐したが、もう1匹には足に軽傷を与えるのみだった。


「ふむ、まだこの大剣には慣れませんね〜。」


と呟きながら、軽傷の1匹は動きに支障があり、動けなさそうなので放置し、残り8匹に攻撃を仕掛けた。

無論、相手のウルフ達も襲いかかるが、春馬の流れる様な動きに対応しきれない、春馬は着実にウルフを討伐していく。

ウルフ達も流石に焦りを覚えたのか、少しずつ後退していく。

春馬は、軽傷の1匹の首を左手で掴み、盾のように構える。

そしてそのまま、ウルフ達に突進。残り4匹まで残っていたウルフ達(軽傷含む)の内、この攻撃で、1匹が気絶し、軽傷の1匹は蓄積ダメージによって討伐された。

春馬は、気絶したウルフを先程と同じように掴み、


「あと3匹!」(盾含む)


と嬉々として、同じ攻撃を繰り出した。その攻撃で2匹(盾含む)が討伐され、残りは1匹となった。


「グルルル…!」


ウルフは、春馬を睨みつけるが、春馬は笑顔を深めるばかり。ウルフは、危機感を覚え背を向けてしまった。


「背を向けたら、負けですよ!」


と、嬉しそうに呟いた春馬が、ウルフの背に大剣を突き刺して戦闘は終了した。


「お疲れ様です…。」


天の声(仮)が疲れたように春馬に言った。


「ありがとうございます。ところで、この戦闘は自分の気が済むまで、行えるのですよね?」


と春馬は、邪悪な笑みを浮かべて尋ねた。

ここで天の声(仮)は、気づいた。

いや、気づいてしまったのだ。春馬が何をするのかを。


「は…はい……。」


「それじゃあ気が済むまで、殺らせてもらいますね?」ニッコリ


「………はい…。」













あれから1時間は経ったであろう…。


「よ〜し!これで取り敢えずは、動作確認出来ましたかね。」


と呟く。


「もう、よろしいでしょうか?」


「はい、それではいざ!AOの世界h「あの…。」…はい?」


「まだ…種族も役割、職業も決めていないのですが…。あと、チュートリアルも終えていません。」


指摘されて、思わず赤面する春馬であった。





ーー to be continued ーー

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