異世界転移した魔法使いはモフカワハーレムを熱望中!
安原 ハル
第1話神との邂逅 その1
突然だけど、人生って本当に何が起こるか分からないなぁ、と柊 蛍(ヒイラギ ホタル)は真っ白な空間の中でぼんやりと考えていた。 確かに今までの人生、予想外の事ばかり起こる時もあった。 例えば新品の靴を履いて出かけた時に水しぶきがかかって靴がびしょ濡れになったり、学校で授業で使うノートを間違えて使い終わったノートを持ってきた事を直前で気づいたり、電車の乗る路線の逆方向に乗ったらするなど数えきれないほど沢山あった。 だけど・・・
「あの~さっきからすごくボーっとしているけど、そろそろこっちの話を聞いてくれないかな?」
少し前に買い物に行くためにコンビニに行ったのに、気がついたら急に何も無い真っ白な空間で自分と同じ歳のように見える知らない青年が立って話しているっていう事は無いなとしみじみと思った。
「ああ、すいません。 こういう事は初めてなので、つい考え込んでいました。 それより、私は今から何をしなければならないのですか?」
「答える前に、まずこっちの質問に答えてね。 まずあなたは柊 蛍ちゃんで年齢は20歳、現役の女子大生で間違いない?」
「そうですけど、あなたは一体何者ですか! どうして私の事をそこまで知っているのですか⁉︎ 怖いですよ!」
「そういえばそうだね♪ 僕はレオン! 蛍ちゃんをここに連れてきた神だよ、よろしくね♪」
(この人本当に神なの? 私が知っているのと比べたら、髪はやや金髪で、服装は神っぽいというより都会にいるテンションがバカみたいに高いチャラい人みたい・・・)
「あのさ、僕、人の心が読めるから、今蛍ちゃんが考えている事全部分かるよ。 僕は他のとは違ってとても親しみやすくできるようにこの格好をしていて、別にチャラくはないからね。」
「す、すいません! でもその格好だと間違われてもしょうがないと思うけど(ボソッと)」
小声で言った事には気にしないでレオンは話を続けた。
「それじゃあ、互いの自己紹介も終わったから本題に入るね。 今から蛍ちゃんは・・・」
こう言った後、私を指差し満面の笑みを浮かべて宣言するように言った。
「異世界に転移して、そこで自分のやりたいように生活してもらいまーす! ちなみに拒否権は無いよ、頑張ってね!」
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