第67話

ルイスとマリアを撫で終え、ゴーレムから目的のクリスタルウォーゴーレムの核を取り出し、残りの魔石をしまっていく。


「ゼラ、コレがクリスタルウォーゴーレムの核で、あなたの長刀の方にはめ込むものだよ」


「こ、この核は、く、国の財に匹敵すると聞いた事があるのだが?!」


「なるんじゃないかな?できれば、短刀の分も欲しいんだけどなぁ」


「わ、私はもう十分ですので!」


「私の創作魂が許さないんだよね。

おっ、クリスタルウォーゴーレムじゃないけど面白いのみっけ。」


そう言いながら、ゼラを小脇に抱える


「ふぇ?」


とゼラがポカンとしている間に標的に走り出す。

少し遠いところにいるが、私たちが走れば1、2分で着く。


標的の位置に着く


そこに居たのは、赤い形を持たない魔物だった。


「お嬢様、この魔物はもしかして」


「うん、イモータルって名前の魔物だね。ラッキーだよ。」


目を回していたゼラが


「こいつの核を使うのか?」


と聞いてきた。


「そうだね、一癖・二癖ある短刀だ出来そうで楽しみだなぁ。ゼラには使えるようになってもらうからね」


そう言いながら、ゼラを地面におき、イモータルを凍らす。


「ゼラに伝えておくけど、イモータルがいたらこうやって凍らして私のところに持ってきてね。私も使いたいから」


イモータルは冷えすぎると活動を停止する、その状態が2時間続くと死ぬ


このことはあまり知られておらず、世間では珍しいだけの何も取れない魔物とされている

凍らせて倒せば、核が取り出せるようになり、この核が物凄く使える。


「ゼラそれじゃ、帰ろうか」


そう言いながら家へのゲートを作る

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