第49話
ギルドを出て、一度ジュラとルイスをつれ森の中の魔物飼育所(仮)に行くことにした。
「お嬢様、これから何をなさるのですか?」
「狼さんたちの部屋と生まれたとき用の部屋を作ろうかなって思ってるけど」
「ダメです!お嬢様は今日はすでに魔力を消費しています!体に悪いです!」
「使った魔力は全部回復したよ?だから大丈夫!」
「はぁ、凝りすぎないようにしてください。凝ると魔力を多く消費するのですから」
「はーい!」
そう返事をし、作業に取り掛かった。
前回、無茶な魔力の使い方をしたおかげか今回は簡単かつ魔力の消費を抑えながら凝ることができた。ほんとにきれいな家と、狼さん専用の小屋ができた。
「お嬢様。」
「今回は魔力の消費を抑えてやったからセーフ!」
「はぁ...分かりました。顔色も良いのでセーフとします。」
ルイスにはいつも迷惑をかけている今度何か贈り物をしようと思う。
「心配してくれてありがとう、ルイス。」
「いえ、主の心配をするのも従者の務めであり、愛しの主のためですから。」
ルイスがキリッとした顔で言ってくる。
「相変わらずかっこいいね、ルイスは。」
「かっこいい...ですか...」
「うん、きれいでかっこいい私のメイドだよ!」
そんなことをしていると、ジュラが話しかけてきた。
「あの~イチャイチャしているところ悪いッスけど、狼さんたちが驚愕状態なので説明をお願いしますッス」
「あ、あぁ、ごめん。」
ジュラに建物のことをざっと説明をして、狼さんたちに伝えてもらう。
建物は、狼さんたちが住むところと人が10人ほど住めるところを建てた。
人のところは、常時クリーンをかけたり、風呂・トイレ完備ベットもふかふかだ。
狼さんのところは、ドアがないが風が入ってこない様になっており、中の温度も適温に調節されるようにしてある。
ここの気温は夏はそれほど暑くないが冬は少し寒めだ。
ヒツジや毛の長い牛あたりが家畜としていいかもしれない。
狼さんたちに変えてほしいところがあるかと聞いたら。ここは病気が心配だというので病原菌を殺菌するようにした。
それと、狩ってきた獲物を入れると食べやすいように、骨と肉と内臓に分けてくれる魔道具を作っておいておく。
なんか、こっちの世界の魔法、便利すぎないかなぁ、なんてつぶやくと、ルイスとジュラに「こんなことできるのはお嬢様だけです」といわれた。
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