第46話

オスはここが気に入ったようだ。

メスはここに来てから、少し楽そうな顔をしている気がする。


「ジュラ、メスの方にここに居ると楽か聞いてみてくれない?」


「?了解っす?」


「おねがいね。」


また、ガゥガゥ言いながら喋り出した。


「メスの狼さん曰く、ここは魔力が濃厚なのに安定していて子育てに向いている。らしいっす。」


「なるほど、ここは霊樹で間違いないかな。」


「そうですね。」


「うわぁ!ルイスか…ビックリさせないでよ。」


オスについて回っていた、ルイスが突然戻ってきた。


「驚かせるとつもりはなかったのですが…」


ルイスは少し( ´・ω・`)シュンとしてしまった。


「せ、責めてるわけじゃないから大丈夫だよ!」


しっかりアフターケアもしておく。


「ジュラ、オスの方はなんて言ってる?」


「はいっす、ここをすごく気に入ったみたいっす。それと、仕事の内容を教えて欲しいって言ってるっす。」


「じゃあ、ここら辺をナワバリにすること、魔物の間引き、守護を頼みたいって言ってくれない?あっ、それと間引いた魔物はご飯にしていいよって」


「了解っす!」


またもや、ガゥガゥと会話をしている。

ガゥガゥ言う、ジュラが可愛い…


「この仕事受けてくれるみたいっす。」


「最後に、長い遠吠えしてっていって。」


ジュラはガゥガゥ(ry


すると、オスはコクっと頷き、


ウワォォォォォォン

と遠吠えをした。


すると、空から返事と言えるような、ウェールの鳴き声が聞こえた。


「いざとなったら空に長い遠吠えをしてくれればいいよ。そうすれば、上空の仲間が私に伝えてくれる。って言っておいて。」


「了解っす!」


この日は、新しい仲間兼ペットが増えた。



一通り、終わり帰ることにした。


転移で王都の近くまでいき、ギルドに狩った魔物を売りに行った。


カウンターのお姉さんに

「魔物売るのってどこで出来ます?」

と聞いていると。


「なぁー、おねぇーちゃんよー、俺たちと大人のお遊びしよーぜー!ウェヒヒヒヒヒ」


とか言いながら、目が逝ってる男が私の肩に腕を回そうとしてきた。


「そういうのいいんで。」


そういい、跳ね除ける。

ギルド嬢に目を向けるが、そらされた。


「あぁ?!俺の誘いに乗れねぇって言うのか!このクソアマ!」


「はぁ、ほんとにバカばっか…。

この俺とか言ってるけど、私あんたのこと知らないんだけど、あとクソアマとか私に言うと従者が黙ってないよ?」


男を適当にあしらった瞬間


ドゴンッッッ

「グウォウェッ」


変な声を出しながら男が飛んでいった。


「ルイス?飛ばした先には人居ないよね?」


「はい、そいつの仲間かその類のものしかいませんでした。」


「類?」


「お嬢様が嫌がってるのをニヤニヤしながら見ていた男です。」


そんな話をしていると、階段から声がした。

「やかましいですね。」と

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