第13話

寮に帰ってきたが、チームのメンバーしかまだ帰ってきておらず、とても静かだった。


私は自分がどのような魔法が使えるのか探ってみることにした。

試行錯誤しているうちに出来そうな魔法をリストアップしてみた。

そのうちに気になったものを使ってみることにした。


「まずは転移魔法をかな。」


と思い今持っているコップを近くのテーブルに転移させてみる。

「おっ上手くいった。触ってなくても出来るのかな?」


と思い。意識してやってみると出来た。


「次は自分かな…少しドキドキする。」


と独り言を言っているとコンコンと扉が叩かれた。


「はーい?空いてますよー」


「アナスタシアです。少しおしゃべりしませんか?」


と声を掛けてきた。


「いいよ。空いてるから入ってきてー。」

と平民が貴族に喋りかけるような言葉ではないがそう言うとアナスタシアが入ってきた。


「女の子が部屋に鍵を書けないのはいけませんよ。」

と言いながら入ってきた。


「そうだね。以後気をつけるよ。…どうしたの?」


アナスタシアが周りを見渡している。


「ここほんとにあなたの部屋?」


と聞かれた。


「そうだよ。平民だからこっちねって言われて。」


「少し寮長に話を付けてきます。」といいアナが険しい顔をしていた。


「待って!アナどうしたの?」


「そうですね…カミラさん少し私の部屋に来てくださいませんか?」


「うん…いいけど」


といいアナの部屋に入って、びっくりした。

高そうな家具が揃っておりクローゼットもカミラの部屋にあるものより1.5倍は大きいく、ベットもも部屋の大きさもまるで違ったのだ。


「この学校は身分は関係の無いはずです。ですが、ある程度の格差は出てしまいます。

ですが!カミラさんの部屋だけ明らかにおかしいのです。ほかの平民の生徒でも部屋の大きさは同じぐらいで、絨毯が引いてあるはです。こんなことがあって言い訳がありません!」


貴族だからしょうがないと思っていたが、他の平民の生徒とも差があるのは流石におかしいと思った。


だが、私はそこまであの部屋が嫌だとは思っていなかった。

そんなことを考えているうちに、アナが

「カミラさんわかりましたね?このようなことはあってはいけません!なので、寮長を張り倒して部屋を変えさせます!」

と言いながら廊下へ出ていこうとしていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る