第5話

なんやかんやあり、体も心も落ち着いてきた頃にメイドが起こしに来た、ノックをして入ってきたメイドが、素っ裸の私を見て顔を赤くし固まってしまった。


「どうしたの?」

と声をかけると「はっ!」という音が聞こえそうな顔をし、

「朝食が出来ました。朝の準備を致します。」

と口早に要件をいい、服を着せてくれた。

服といっても、真っ赤なドレスで体のラインにピッタリとくっつき凄く…エロい。


「ねぇ…ほ、他のドレスにしない?」

と提案してみるも、メイドに

「これ以上カミラ様に似合うものがありません!」

と強く押されてしまい、日本人精神のせいで押されました。


朝食を食べに行くと、既に父も母も座って待っていた。

私を見た父は目を見開き、母は「あらあら〜」と言っている。

「お父様、お母様おはようございます。…なにか変でしょうか?」

と凝視してくる両親に聞いてみる。


またもや、はっ!とした音が聞こえそうな2人が慌てながら、

「カ、カミラ。綺麗になったな。」や

「あらあら〜、どうしちゃったのかしら?すごく綺麗よ。」

と褒めてくれる。精神が体に近づいているのか、褒められて嬉しいと感じ自然と笑顔になる。

「ありがとう!お父様!お母様!」

と礼をいい朝食を食べる。

食べ終わった頃に父が話し出した。


「お前はやりたいことがあるか?」

と聞いてきた。


「私は友達が欲しいと思います。今まで部屋に篭っていたので、友達といえる人がいません。」


「そうか…」

と父は悩んでいると母が

「学園に行けばいいのよ。」と言ってくる。

「そうだな…よし、お前は学園に行くといい。世間のことも学べるし友達も出来る。」


「学園があるのですか?それなら行ってみたいです!」と答える。


「学園は3週間後に入学式だ。それまでに必要なものを自分で買っておきなさい。手続きはしておく。」といい父は少し嬉しそうな顔をしながら食堂を出ていった。


「私も学園に行っていたのよ〜すごく楽しいわよ。」と母が教えてくれた。

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