第2話

意識が戻ってきた。

体は痛くない。

麻酔でも聞いているのかと思ってみたけど、手足は動く。

五感も正常だ。いや、むしろ良くなっている気がする。

周りを見渡してみる。

「大きな部屋。」

第一声はこれだった。そして、自分の変化に気がついた。

「え?声が違う!」

声が違うことに気が付き、周りを見渡し鏡を探す。

今、寝ていたベットの隣の机の上に手鏡があった。

手鏡を覗いて自分の顔を見た。

感想としては、「美しすぎる。」この一言だった。

そして、自分の顔を確認したと同時に、大量の記憶が頭の中に流れ込んできた。

この記憶はこの体の私が入る前の記憶だと分かった。


私、死んじゃったのか。妹大丈夫かな。と思っていると、扉が叩かれた。


「はい、どうぞ。」と答えてしまった。

その答えを聞いた瞬間、大きな音をたてながら扉が開いた。


「カミラ様!お目覚めになられたのですか!」


と入ってきたメイド服の女性が話しかけてきた。カミラと言うのは私のことだ。


「うん、今さっきね。」


そう答えると、そのメイドは誰かを呼ぶように言ったあと、こちらに向いた。


「カミラ様。なにがあったか、覚えていらっしゃいますか?」


「覚えてるけど、少しぼんやりとしていたところのほうが多いかな。」


「分かりました。大まかに説明させていただきます。」


とメイドがいい、色々と教えてくれた。


メイドが言うには、

私は、生まれた時から何かの呪いがかけられていた。なんの呪いかは分からず、解除が出来なかったようだ。その呪いのせいで、少しずつ弱り、12歳になり遂に眠りについてしまったと言うことらしい。


その事を聞いていると、またも大きな音をたてながら扉が開いた。

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