第12章
全宇宙も含めて、この世界はシーソーのようなもの。
一方に光、そして一方に闇。
そのバランスが一定してこそ、調和が生まれる。
人の心も同様ではないか。どちらもあって人間である。
どちらか一方を否定すれば、不協和音が生ずる。
得てして人は、光だけを重視しそれを求める。だが、それは間違いだ。
光が絶対と考えるのは、刷り込みである。
自分自身を包め隠さず見つめてほしい。
自分の中にある闇が、我が力となっていることを自覚するはずだ。
何かを得ようとすること、怠惰に身を預けること、
自分の欲望に身をゆだねること・・・・・・これらはすべて闇の力だ。
光はこれを捨てよと言う。
希望を持つこと、そして夢を持つことこれらは闇の持つ力をもってして
初めて実現できるものである。
だが、間違えないでほしい。光も重要なのだ。
無償の愛、自己犠牲、奉仕の精神・・・
これらも人間社会に絶対的に必要なものだ。
ただバランス・・・・・・それだけだ。
この星・・・地球は生きている。
日々活動し、それは善悪の観念など及ばない。
人間ごときの尺度で計ってはならない。
再び言うが、善悪は人間だけが持つ固有の概念に過ぎないのだ。
だが、ひとたび人智を超える存在が干渉した時、地球は意思を持つ。
その結果がどれだけの恐怖を生むか、人々はそれを目の当たりにしたとき、
恐れおののき、極限の恐怖と絶望を一瞬でその心身に刻むことになる。
ハルマゲドン――最後の審判。その序曲が今、始まろうとしている。
「創世記」「エノク書」「ヨハネの黙示録」がそうであったように、
光の力によって・・・・・・
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