6 悪党はだれ
貿易港であるハイゼルンには様々な交易品が飛び交い、食事処の種類も多種多様である。
その中でランチがお得な、この近海で取れた魚介類を扱っているという店を選んだ。というより、気がついたらリオが入っていた。
席につくなりリオとプルートがこれでもかというくらい料理を注文するので、テーブルにはまるで隙間がない。食事をしながら観念した二人はこの少女が納得しそうな程度には経緯を話すことにした。
「そんな、記憶喪失だなんて……」
プルートを向かいにアイリとリオは横並びに座っていたが、一通り話を聞いたリオは驚きを隠せないようだ。なかなか信じることが出来ないのだろうとアイリは思っていたが、どうやらそうではなかったらしい。リオが目を輝かせながら言い放つ。
「これよ! 私が待ってたのは。こーいうドラマチックな話に憧れてたの。あんた達と出会うことが私の運命だったみたいね。私のために記憶まで失くすなんて、なかなかできることじゃないわ。でも安心して。きっと私が取り戻してみせる。たぶんそういう展開よ!」
「誰がお前のために失くすか! そういう展開じゃねぇよ! ……たぶん」
一人盛り上がるリオにややうんざりしながらアイリは答えた。
「ま、そう言わないで。それで、探し物してるって言ってたわよね? 何を探してるのか教えてもらえる? まさかとは思うけど犯罪の片棒担がされたりしたらたまんないからね」
ラステアのことは伏せたため、探しモノとしか言わなかったが、聞き返されるだろうとはアイリも思っていた。判断を任せようとアイリはプルートの顔を見やる。
確かに成り行きではあるが、もし協力してもらうというなら目的を言わないのでは話にならない。何も語らないで済むような少女ではないことは、先の言動からでも十分、予想される。
「面倒ごとに関わりたくないなら、ここで引くのも手だと思うが」
無駄な問いだと思いつつもプルートはそう切り返すことにした。
「引かないだろうなってあなたも思ってるでしょ」
笑顔でそう返してきたリオに、諦めたプルートは偽りなく答えることにした。
「ある兵器を探してるんだ。……誤解されないよう言っておくが、悪用しようとしてるんじゃなくて止めたいんだ。もう使われないようにな」
さすがにこれ以上のことは言う気にはならなかった。いくら聞かれようとここまでだ、そうプルートは思っていた。
だが、リオからは彼女が知るはずもないと思っていた言葉が返ってきた。
「兵器ね。ずいぶん物騒な探し物だけど、もしかして今この大陸にいるってことは、探してる兵器ってラステア?」
「――っ! なんでそれを……」
コップに手を伸ばしたプルートの手が止まる。
「二十日くらい前にこの大陸の村が一つ消えたって大騒ぎだったわ。あれって神の裁き、とかなんとか巷で呼ばれてるやつでしょ?」
確かに小さいとはいえ一つの村が消えた話は広まるだろう。数十年に一度、謎の破壊が起きるというのも人々に知れ渡っている話だ。しかし、
「ラステアの名まで知ってるやつなんて、ほとんどいないはずだ。どこで聞いた?」
「そんなに詳しいことは知らないけど、ちょっとしたツテがあってね。といっても私のおじいちゃんのなんだけど。いろんな情報が私の所にも漏れ聞こえてたのよ。マーシナリーになろうと決める前は情報屋まがいのことしてたし」
「名前だけでも簡単には知れないはずだ。お前のじいさんは何者だ?」
再びプルートがリオに問う。なかなか終わらなそうな話にアイリは少しばかりうんざりし始めていた。そんなことより街を散策したり、海を眺めていたりしたかった。しかし、その思いはまだ叶いそうにない。
どうせなら海の見える店にしてほしかったと、アイリはぼんやり窓から外を眺めながら思う。見えるのは人の波ばかりだ。
「わざわざ人に聞かせるような人じゃないわよ。あのくそじぃ、訓練とか称して散々私の人権無視してくれたんだから!」
詳しい話は分からないが、少なからず憎しみがこもっているのは鈍感であることを自覚しているプルートにも明らかだった。
「だがそんなツテがあるじいさんなら、会えればラステアについて何か分かるんじゃないか?」
期待を込めてプルートがリオに尋ねるが、
「無理ね。今どこにいるか知らないもの。しょっちゅう世界中飛び回ってるもんだから、おじいちゃん探すのも、ラステア探すのも大して手間が変わらないわよ」
お手上げといった風にリオが片手をヒラヒラとさせる。
「ラステアか。私にはどんな形かもどの程度の大きさなのかも分からないわ。大抵のことは知ってる自信があるんだけど。何しろ五百年も昔からの兵器だものね」
「五百年!?」
アイリは驚きの声を上げる。歴史上に数回爆発が起きているというのは聞いていた。聞いていたが、まさかそんな昔から起きてるとは。
「知らなかったの? 今分かってる最古の爆発は約五百年前らしいわ。それから最長で約八十年ほど、最短で二十年、これは今回だけど。その間隔で爆発が起きてるんですって。
分かってるだけで今までに十回弱は起きてるわよ」
「そんなに爆発が……」
「今回の爆発はこれでも今までの規模と比べると、すごい小さいみたいね。もっとも、今までは人の多い場所ではあまり爆発が起きてなかったみたいだから逆に人的被害は大きかったって。これだけの爆発なのにこれまで大して騒がれてないのはその辺が理由のようだけど……」
「そうだったのか。でもそれなら、それが自然災害じゃなくて兵器のせいだってどうして言えるんだ? 誰もそんな兵器のことを知らないなら人が起こしているとは言い切れないんじゃないか?」
「言えるさ。まだ言ってなかったが、親父はその兵器を使っている連中に殺されたわけだからな」
答えたプルートの目はどこか寂しそうで、アイリは何も言えなくなった。
「……でも、五百年って時間を考えると個人っていうのは考えにくいわよね。それでもこれだけ情報が出てこないなんて、よっぽど力のある組織ってことかな」
アイリはその意見にあまり納得できなかった。
「場所にも爆発の間隔にも規則性はないんだろ? だったら毎回全くつながりのない人間が別々に兵器を使ってる可能性もあるだろ?」
「いや、それならもっと情報が出回ってもいいはずだ。それに親父が確かに言っていた。ラステアを利用しているのはある組織だと。親父はオレの知らない情報をかなり持っていたみたいだったからな」
そこまで言われればアイリは納得するしかなかった。
「そっか。じゃあその前提で話を進めると、どういう組織が考えられるんだ? 目星はついてるのか?」
「そうだな。帝国と三大国、この辺は少しは調べたんだけどな。けど何も出てこなかった。なにも確証はなかったから、あまり目立って調べることはできなかったからな。ブラックリストに載ったりでもしたら動きづらくなるし」
帝国とはエメベラス帝国、三大国とはカルイスマ王国、バナン王国、シャトレア公国を指す。
それぞれ他の追随を許さないほど大国だが、なかでも帝国だけは別格だった。
空前絶後の巨大な国となっていて、それゆえ残る三国がそれに対抗するため同盟を結び、三大国なんて呼ばれ方をしているのが現状である。
「確かにエメベラスなんて怪しいわね。歴史は古いし、もともと超大国なのに近年は更に軍拡路線で隣接の自治領だった町を帝国領へとしているみたいだし、当然ラステアにも目をつけるんじゃないかしら。あとは――そうね。アルレイドコネクションとかって聞いたことある?」
「「アルレイドコネクション?」」
二人の疑問の声が重なる。
「やっぱり聞き覚えはないか。それじゃあアルレイド族は知ってるわよね?」
「強大な魔力によってかつて繁栄した一族だろう?」
答えたのはプルートだが、アイリも簡単な話ならば知っていた。
「そうよ。人の中で世界律を扱った初めての種族じゃないかとも言われてる。少数だったけど、アルレイド族の圧倒的な魔力は、今よりも高度な魔導文明を築くことができたらしいし。実際に見付かった彼らの遺産とされているものの多くは現代でも重宝されている。でも、五百年ほど前を境にアルレイド族は歴史から姿を消すの」
「五百年前って、ラステアが最初に爆発したのと同じころだな」
ちょうどついさっき出てきた時間と一致し、アイリが訝しがりながら呟く。
「ええ。だからラステアを作ったのも彼らじゃないかという話が一部であるわ。そしてラステアが暴発し、少数だったアルレイド族は滅び、文明も失われた――ってね」
「アルレイド族は知っているが、アルレイドコネクションというのは聞き覚えがない」
記憶を辿っていたプルートだったがやはり耳にした覚えはなかった。
「うん、裏の中の裏の組織だからね。知らないのが普通よ。そのアルレイド族を崇めている人達のつながりで、今でも世界はアルレイド族が治めるべきだとか考えてる連中よ。中には相当な権力者もいるっていう話を聞いたことがある。ラステアなんかも、きっとアルレイド族のものだと思ってるんでしょうね」
「ラステアの力を利用しアルレイド族に再び栄華を、と考えてもおかしくないわけか。でもアルレイド族って滅びたんだろ?」
初めて聞く話ばかりで混乱していたが、アイリは何とか整理し、尋ねる。
「もしかしたら子孫がいるかもしれないって噂があるのよ。アルレイドコネクション自体は子孫が構成してるってわけじゃないけど。そんな連中の考えることなんて、正直よくは分かんないわ」
「そんな組織があるなんて、今まで知らなかった。何年も調べていたんだがな」
プルートは、少なからずショックを受けていた。確かに自分がモノを調べるのが苦手な人間であるとは思っていたが、これまでの費やした時間の中でただ一度も聞いたことがない情報をばったり出会った少女に聞かされるとは。
「重ねて言うけれど知らなくていいのよ。知らないっていう方が私は逆にあなた達を信用できるわ。これはそういうまっとうじゃない方法でしか通常知り得ない情報だから」
「怪しい奴らは挙げだしたらキリがないわけか。国とか大組織じゃなくったって盗賊や、海賊が利用しようとしたかもしれない。それで、結局どうするプルート?」
一向に進まない話にアイリが業を煮やす。
「そうだな……」
プルートは困った。手がかりは特になく、ハイゼルンに着いたからといって特に進展もしなかった。
いや、プルートにとってそれは分かっていたのだが、予定外だったのはあれから五日間、平和に過ぎてしまったということだ。
「リオはどう思う?」
「え? 私!?」
まさか自分に振られると思ってなかったリオは、突然のプルートの質問に戸惑う。
「そうねぇ……。手がかりが少なすぎるから、もっと調べるしかないんじゃないかな?
ハイゼルンでなら王立図書館とか魔導研究所とかで。あとは私は現場を見てないから見てみたいとは思うけど」
「……プルート、お前この先なんも考えてなかったな?」
ジトッとプルートを睨みながらアイリは言った。 そんな視線にプルートはうっと小さく呻いて怯む。
「ちょっと、随分行き当たりばったりみたいだけど、金勘定とかちゃんとできてるの?」
よく見れば、お金にあまり縁がなさそうなプルートにリオが疑いの目を向ける。やっぱり先払いにするんだったかと後悔していると、支払いを気にしての発言だとは気づいてないらしいプルートが意外な答えを返す。
「金はあるぞ。前に倒した賞金首の報奨金がまだ残ってるからな」
「プルートってマーシナリーだったの?」
賞金稼ぎはマーシナリー協会に入っていることが多い。情報を得るのに非常に好都合だからだ。マーシナリーにとってポピュラーな仕事と言えば賞金稼ぎ、魔獣討伐、用心棒などが挙げられる。当然、仕事はもっと多種多様だが、とかくこの手の仕事を請け負う者のほとんどが協会に入っている。しかし、プルートは首を振った。
「そういうわけじゃない。単にたまたま捕まえただけだ。オレはマーシナリー協会にも入ってない。親父に面倒事が多いから協会には入るなと昔言われたことがあってな。あまりイメージが良くないんだ」
「ふーん……。それで、残るほどの賞金貰えたの? どーせしょうもない小悪党とか捕まえたんでしょ?」
「相手の賞金はかなり高額だったが、それに見合うだけの腕でかなり苦戦をした。確か、名前はなんとかグレーセル、だったか」
リオが少し考え込むと、ボソッと口に出す。
「……その名前で賞金首って言ったら、ヴァリアーノ=グレーセルしか知らないけど……」
「ああ、そんな名前だ。魔術も、剣技も並みはずれていてな。死ぬかと思ったぞ」
プルートの言葉を聞いたリオが血相を変えて怒鳴る。
「この底抜けバカ! 当たり前でしょ! あんた何考えてるの!
「いや生きてるが……。それに襲われたから仕方なく応戦しただけだし……」
怒鳴られたプルートは何だが悪いことをした気分になった。
「なんで生きてるのよ!」と理不尽なことを言い出すリオ。
「あのさ、グレーセルってそんなにすごい奴なのか?」
一人で興奮してるリオにはアイリの問いが間抜けに聞こえたのだろう。返事にも怒気が抜けてない。
「上から二番目の危険度っていったらね、一般人にとっては実質最高危険度なの! マーシナリー協会でもトップのクラスが推奨クラスに割り当てられてるの! まだ上のクラスがあるからって、大したことないだろなんて言うやつがいれば私がぶっ飛ばしてあげるわ」
「でもさ、実際上のクラスがあるんだろ? なら、そこまでの奴はいないってことじゃ――ぶべらッ!」
有言実行、リオにぶっ飛ばされたアイリはテーブルの上の焼き魚に顔を突っ込んだ。
「ぶはっ! ホントに殴るんじゃねーよ! おかげで、焼き魚に今までにない斬新なアプローチしちまったろーが!」
またもいきなり後ろ頭をどつかれたアイリが、当然リオに不満をぶちまけるが相手にしてもらえなかった。
「言ったらぶっ飛ばすって言ったでしょ? そりゃ殴る私の手も痛いけど、なるべく嘘をつかないで私は生きていきたいの。言っとくけど、最高危険度は無駄な犠牲が増えないようにって、賞金賭けてるくせに一般の人には公表してないんだからね! ほんとに最高クラスの戦士や魔導師にしか情報流さないのよ。私だって最高クラスの賞金首なんて二、三人しか知らないわよ。謎の旅人がグレーセルを捕まえたって一時期話題になってたけど、あんたのこととはね……。グレーセルの賞金って確か何千万って額だったわよね?」
「ああ、確か三千万ルビくらいだったか?」
「三千万!?」
アイリが目を見開いて驚く。どれだけのお金なのか想像もつかない。
「そのくらいは貰えるでしょうね。あんたホントに傭兵雇う必要ないわね」
怒鳴りっぱなしで疲れたのか大分落ち着いたリオ。
「だから雇う気ないって言ってただろ? だけど魔術を使える奴の相手はきつかったな。魔術には魔術が一番有効らしいが、オレは魔術を使えないからな」
「そうは言われてるけどね。あんたねぇ、魔術が使えたってグレーセルなんかに勝てる奴なんて滅多にいないわよ!」
まくしたてて喉の渇いたリオは、フルーツを生絞りしたらしい飲み物に手をつける。
「ま、これでお金の心配もないことが分かったし、乗りかかった船だから付き合うけど」
「何度も言うが危険が付きまとうぞ、まっとうにマーシナリーを目指した方が良い」
諭すプルートだったが、彼女に聞き入れられることはなく。
「ラステアのことは私も気掛かりだったしね。元情報屋のはしくれとして、ラステアが今この大陸にあるんなら、あんた達が連れだってくれなくても、独自で調べちゃうでしょうね」
知りたいと思う好奇心は止められないものだ。特にリオは知ってはいけない情報に触れることに、高揚感を覚えてしまう
「安心して、自分の身くらいは自分で守るわよ」
何を言おうと、諦めてくれない少女に、逆についに観念したのか、プルートは小さく息を漏らした。
様子を黙して眺めていたアイリだったが、リオがついて来るのは確定したようだ。用心棒の話はどこへやらと思うところだったが、今さら文句をいうのも面倒になったアイリはもう突っ込むこともなかった。
「あ、そうだ。プルート、その賞金首倒した時のオレの活躍ぶり聞かせてくれよ。ばっちりサポートしたんだろうけど、オレの分け前は?」
アイリの何の気なしの質問だったが、
「え? ああ、それはだな……。……オレらは情報収集の効率上げるため、大体別行動してたんだ。その時も別行動でな。分け前は……悪いな、もうあと百万くらいしか残ってない」
「「えぇええー!!」」
リオとアイリが声を揃えて驚愕の声を出す。
「ちょっと! グレーセルが捕まってから確かまだ一年くらいでしょ? 何で三千万が百万になってんのよ!?」
「いや、それがな。財産を騙しとられたというご老体や、潰れそうな孤児院の院長に泣きつかれたりしてな。そんなこんなで金を使っていたらいつの間にかあと百万だ。だけどまあ、いいことをすると清清しい気持ちになるよな」
見てる方も気持ち良くなるような笑顔でプルートが答える。
「だからって三千万はやりすぎだろうが! ったく、どんな金銭感覚してるんだよ。死ぬ思いでもらった金を見ず知らずの他人にやるなんて、人が良いとかそういう次元じゃねえぞ」
「とんでもない天然バカね……」
「ま……まぁ、オレはその時、特に金が必要じゃなかったからな。それなら要る人に上げた方がいいだろ? 喜んでたし」
「そりゃ、喜ぶでしょうね。人が良さそうとは思ってたけど、通り越してたわ……」
「そんな誉められると、照れるな。親父から、お天道様に胸張って歩けるような人間になれと言われていたからな」
プルートの父親の教育方針を疑いつつ、リオとアイリは呆れ顔で、大きな笑い声を立てているプルートを見やる。こんなんでよく旅を続けることができたもんだと、二人は何度目かの溜め息をしながら思った。
「魔術もなしでグレーセルを倒す凄腕かと思えば、金銭感覚まるでない世間知らずとはね」
リオは皮肉って言ったつもりだが、プルートは気にせず、
「そうだな、オレも魔術が使えれば、もっと楽に勝てたかも知れないな。リオ、オレも修練すれば使えるようになったりはしないのか?」
またもリオは驚きの声を上げる。
「ちょっと待って。もしかしてあんた、魔術の仕組みも知らなければ、
いい加減、驚くのも疲れてきたが、このプルートという男はよほど人を驚かせたり、呆れさせるのが得意らしいとリオは思った。魔授盤は旅をする者が、まず初めに使うものだ。
付き合いよくリオが尋ね返すと、予想通りの答えが返ってくる。
「魔授盤って、何だ?」
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