第7話 二度寝したら使い物にならんジジイになっていた

 やあ、おいらです。


 早朝覚醒して、ゴミ捨てて、上田晋也のなんとかってニュースショー観ながら、あいも変わらず菓子パン三つの朝食。コーヒーも飲まず。で、朝のお薬飲んで、雨戸開けて、暗いけどちょっとだけ、ハルヒの二巻目読んで(さすがにもう、一気読みはできません)、「今朝はチコちゃんないんだよな。でも大丈夫。昨日の夜、録画したから」と思ったところで記憶が途絶えました。


 夢の中で、高級な警察車両に押し込められ、そのあとはこれまた高級なお宅にお邪魔というか、覗き見していたり、なぜかおいらの上司がずんの飯尾和樹で、おいらは彼に電話で何かにキレて恫喝していました。ああ、すみません。他人の夢の話ほどつまらないものはないとハルヒの中でキョンが言っていました。


 で、目覚めたんですけど、頭の中には雲海が広がり、身体中に文鎮をおかれて、おいらはでかい半紙ですわ。きっとこれから、可愛いい書道ガールたちがおいらの全身をこちょこちょしてくれるのかなと思いましたが、何も起こりませんでした。なんか最近、美しい女子高生のことを考えてしまうなあ。浜辺美波ちゃんのせいですがね。ただ残念なことに、十日市場駅の近辺には本当にお年寄りしかいない。たまにいる女子高生は練馬大根を二本むき出しにして歩いてる。せめて、古新聞でくるんでくれ。鮮度が下がる。


 近所のおばちゃん(旧名、元妻)からメール。「煮込みうどんを作りすぎたから食いに来い」はあい。ようやく動き出す。玄関開けたら目の前にパトカー。信号待ちだったんだけど。なんか目があってしまったようで心配。職務質問されちゃう? 幸い、何も起こらなかったけどね。雨交じりの寒風の中を歩くおいら。おばちゃんの家に着いたけれど、面倒というかIHの使い方がよくわからないので、冷えたうどんを食ってしまう。牛肉が入ってたよ。うどんすきか? なら、生卵置いとけ。ものを食わしてもらいながら悪態をつくおいら。ああ、今回のおいらはもう、クマとかなんとかいうヘンテコな設定はなしです。それは小説の方に行きました。おいらはただのデブなジジイです。

 近所のおばちゃんという、イカしたフレーズは、もともと幼少の時に住んでいた借家の家主である親戚の叔母(亡母の姉)をそう呼んでいたのでした。なんか、最近、足を骨折して入院していたそうです。矍鑠として毒舌を吐いている人で、去年も母方のおいらのいとこたちの長男が揃ってロクでもないと怒っていました。いや、実際にさあ長男が三人いるんですけどみんな、どっかおかしいの。ただ、おいらは末っ子だから、ほかの二人と一緒にして欲しくなかったな。しかし、老人が足をやっちゃうと急激に衰えますよねえ。一応は心配しているのかな? おいら。


 この前『晴れた日は図書館にいこう』を読んでたら、主人公のしおりちゃんが、「本を読むのは好きだけど、読書感想文を書くのは苦手」って言っていて、おいらも共感。ただ、おいらの場合は「読みたくもない本を指定されて、苦痛な読書をさせられた上に、感想文なんていう、クソみたいな作業をさせられる」ことが嫌でしたね。クライマックスは前にも書いたんですけど中三の時に読まされたロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』新潮文庫、全四巻。あのね、中学生の読む本じゃありません。最初はきちんと字面を追ってましたけど、わけわからんので、最終的には解説を読んで感想文を書きましたよ。もちろん、ぺこり節はいれましたけどね。おいらは志水辰夫か? そしたらさあ、教師もバカだよね。そのデタラメな感想文を褒めやがんの! こいつのせいでおいらは外文が読めなくなりました。

 では。

 


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