隣の魔法少女。
雨月さつき
前置き
ストーリーテラーとして物語を語る前に、まずは前置きを語ろう。
私は生まれついての超能力者だ。物心ついた時にはサイコキネシスで物を空中で自在に操ってたし、テレポートでよく迷子になってた。他人の思考は読めるし、遠く離れた場所で何が起きているかを見聞きする事もできる。その気になれば地球の自転を止めるなりで、世界を滅ぼすことだって容易いだろう。
ただ、人間という生き物は社会を構築するものだ。別に世間から切り離された無人島などで完全に1人でも生きていくことは可能だが、ほとんどの人は構築された社会の恩恵を受けながら生活している。
それは超能力者である私も例外ではなく、こうして学校に通うことで社会の一員として振る舞い、その恩恵を受けている。そっちのがよっぽど楽だからだ。
学校に通いそのコミュニティに属する事で、私は社会に溶け込む事ができる。そして、こういったコミュニティでは、物理的な距離で自分に近い存在が重要となってくるだろう。具体的に言うと、隣の席の人物を指す。
さて、冗長な口上はこの辺にして本題に入ろう。
超能力者たる私の、高校入学後最初の隣の席の人物は魔法少女だった。
これは、非日常な私達の日常の物語である。
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