「夜叉」ー「死体」

夜叉は舌をつかむとひょいと投げる


めくらましになるーーそのすきに逃げられる


「ごめん、、、いきなり出てきて、虚を突かれなければ


ごめんなさい、、、ごめんなさい」


死体を抱きしめたまま―なく、くちからは両血が出ている

一人は唇をかんで


もう、一人は力なく血を垂れ流して

ーーーーー「お葬式」である


誰もいない、、、ぼつん


親すら来ないーーここにいるのは「既知」だけだ


「ごめんなさい、、、ごめんなさい、、、ごめんなさい」

そうだーーー私のせいなのだ

あの時、始まりの日――母を指すべきだったのだ

いっそ、母も私も生まれなければよかった

「うっ、、、、う、、、、、なんで、、、、なんで、、、」

<もう、ここには誰も来ない>


ーー一人ぼっちの爆弾犯は、最後に「一人」にお葬式を押してもらい死んだ


ーー骨をすべて取る、、、「名前である」

佐々木れいじという確かにこの男が存在した証を忘れない

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