[同棲」-①

ーー「自分」の中に「怪物」がいいるという感覚に襲われたことないだろうか

そう、たとえるなら


「理性」が及ばない深い闇の中ーーまるで何かに突き動かされるように動いている


それは、「夜叉」は神々の駒と呼んだそれ

人生をある一転に、集中させる力――畏れているのだ


その力を尊敬している


まるで樹木が成長するように、時の王はそれを恐れた

そして壊そうとした

ーーー「夜叉」のそれは本来のルートを外れ腐っている

「痛い痛い痛いたいよぉ」


腑抜けた爆破予告の男を捕まえると

ずぶりと、直接ーー骨を抜き出す


「ゆるして、、、ゆるし、、、、、ぐ」

ぐにぃいいいいいいいい

とうぶのほねがはずれ、、、、なめくじのようになる

「あーーーーん」

ご君と骨を飲み込み

おなかを抑える

「ふふ、、、、早く生まれてきてね」

眠っているのは怪物


ーー大昔に、この世を大混乱に追い込んだという、大王

「悪路王」


それを復活させるために「10000」人の頭蓋骨が必要なのだ

「母はあなたを愛しています」

歪んだ母性愛

ーー子供を道具のように考える母と同じように歪んでいるが

まだ、狂気でないだけいいだろう


「愛」とは最もつよきもの

「産む」力はーーーつまりは「創造する」ということ

そして、それがゆがみ

「憎しみ」「恐怖」「畏れ」をうんだ

ーーもう「夜叉」は、人には戻れない


戻らない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る