「洞窟」

何も見えないーー何もすることがないーーそして、この洞窟の出口は封じられ


「粒子開放」はお師匠の力で封じられた

(かんかくがまひしてくる)


そう、「五感」がまひする


匂いも。目も、耳すらも封じられた

ーーそして、時間の感覚が消える

一瞬が千時間にも感じるこれ


「無関心」になる、、、、「無」

心の中が消えていく、、、、、「生存本能」すらもかすむ


もともと、「食べる」物のない洞窟の中

「ひたすら」乾き―飢える、、、でも、それすらなくなり


、、、、とくん、、、と、、、っく、、、ん、、、と、、、、、、、、く


心音が停止した、そして――不思議な光景を見ることとなる

自分の体が下に見える

(ああ、死んだのか私)

なぜか冷静に見えるーそしてそのまま、「上」にあがる

するとそこには

「繁華街」に見えるものがあって「白い服」の人間がーーわめいているひとたちをなだめているひとめでわかった、「ここは死後の世界」

わめいてるのは「死者」でしかもまだ日が浅い

ーー奥には結構くつろいでる人たちも見える

、、、ベテランの「死者」だ

「この世」の考え、概念を消し去りーーあるひとは転生するために必要な情報を

書き込んでいる


「君は、まだ生きているね、もう少し、生きようか」

誰かに肩をたたかれ―振り向く―お父さんだったそして、、、視界が白く染まり

生き返った

その時――自分の力が何倍にもなっているのを感じた


そして今までになく「感覚」が研ぎ澄まされているのも「肌」でわかった

そして「2」かごーー「師匠」が洞窟を広げ

大いにまぶしさをこらえながら、「外」をみた


ーー美しかった、涙が出るほど

美しかった


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