過去編―①

さて、ここで唐突だが、「既知」の父親と母親の出会いについて語らせていただこう

「既知」父は、日本人ではない

もともと、ヨーロッパでの片田舎で、ばあちゃんとともにことことコンポートを作ったわけだ

「はい、らっしゃい」

「いつもありがとうな」

そういうって、町でー出来立てを、作りうる毎日

「なぁ、ばあちゃん、俺さー広い世界を見てみたいんだ」

「広い世界ってどこだい?」

頭をかく―父

「あ~~、、、わかんねえな、もともと考えてないからさ、でもただ

ここだけでも、こんなに美しい景色が広がってるのならさ

俺、ほかのところならどんな美しい景色があって、どんな面白い人がいて

どんなにおいしい料理があるのか、知りたいんだよ

いやー別に、ここで一生生きるのも悪くはないって思うんだけど

ーーーー世界を見てみたい、そう思うんだ」

目がキラッきらしてる


ヨーロッパには、「移民」やたくさんの人種が集まるけれど、そこにいるのは

「故郷」の人ばかり、、、ただし彼ら「家族」を抜いて


つまり、よその「国」の連中が来ないくらいに、、辺境だった

ーーそこに、自分たちとは違う、「肌」に、黒い髪のロングの女性がくる


白人のような、白さではなく、なんというかー「コンクリートでできた、壁の色」

の、体表

話す言葉は異国のなまりが混ざった、自分の国の言語

「俺の名前は、てぃーと、ビアンキ、こちらが母の」


「私は、てれざ、びあんき」


ー白髪の老人をちらりとその女は見る

「そう、私はみさと、まつやま、よろしくね」

相違って、その女はそこに住むことにしました


「あと、姉がいるんだけど、姉さん今ー東洋のどこかの国に、、押しかけ結婚して

まいないんだ」

「そう」

「君は何をしてる人だい?」


ユーロを出しつつ、女は笑う「、、、別に、ただの学生よ、悪い」

「いや、悪くないさ」

そういって肩をすくめる男

この時、男は何も知らなかった、この女が似をしたかったのか、、、何のためにこのヨーロッパまで来たのかを

いま、まだ

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