陣地内戦線ーーー②

「くそ、、、俺は怖がりなんだよ」

目の前で――男が「メイド」にぐるぐる巻きにされた現場を見つけ、つけてみた

(、、、うぷ)

「人形」が、白衣のメイド服を真紅に染めながらも、「解体」していく

(自、、、冗談じゃあねえ、、、お金目当てに来ただけなんだ、やってられっか)

「メイド」が、「解体」に熱中してる好きに駆け出す


(どっちが出口だ、ええい、もうどこでも構わねぇ、、ガラスのある所から割って

ーーそれでこんなところから出て行ってや、、、、)

ずるり、足を引っ張られる

「くそ、、、はなしやがれ」

20年来の相棒である、コルトを向け絶句する


ひび割れ、腐乱した額、灯のない瞳、、、何よりこの冷たい感触は

「骨、、、人骨」

「あ、ああああああああああああああああああああああああああああああああ」

西洋ではスケルトン、と呼ばれるそれは

ーーー「人形」の劣化品「出来損ない」-式神を入れて動くだけのただの、「模造品だ」

ただひとつーー、「利点」を上げるなら、打ち抜かれても、ぼろぼろになり。粉末とかしても

「式神」をどうにかせぬ限り「動き続ける」ということか

「いやだはなせええええどいてくれええええええ」

がいこつはーー、がしっと、体をつかむと首を思いっきり神田

びしゅーとおとがして、「頸動脈」がきれた

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