黒との共同生活

ーーこちらの世界での、生活は第1部の主人公の並行世界に比べると現代風だ

、というよりーーパラレル


真の意味での、彼女にとってパラレルな世界だ、何故なら

「未知」

忘れもしない、春の陽気に包まれたような、さりとてどこか日本語のイントネーションに異国のものを感じる

お父さんだ

中東系の男性である父は、自らの宗教を決して娘に押し付けなかった

妹のことに関しては、最大限努力してたがそれでも何もできなかった


「、、、なに、父さん」


私はこの声を知っている、でもこの声を向けている相手は私(未知)ではない

ーーーいな、ややこしいので第2部主人公の未知を「既知」としよう


つまりそういうことだ―声を向けられているのはこの世界の未知

勝手の、「既知」と同じ性格をしたクールでどこか陰のある女の子だ

「未知ーーかわいいいーーー」

ただ、娘の溺愛ぶりは既知からしてもちょっと引くレベル


「、、、暑い、離れて」

「ああ、愛する娘を抱きしめられて僕は幸せだよ」

その横に、未知父の再婚相手ーー未知からすれば義母となるか

インド系の美人がさりーをまとっていた


ちなみに?前妻はだれかって既知のほうと同じくあいつ(怪物)である

「うふふ、困ったパパね未知」

頬ずりをするまま


ーー大金持ちで、二人の兄にも恵まれ、なおかつ友人関係もうまくいってる未知を見てると

たまに、自分の元居た世界を思い出し悲しくなる

ーーーーなぜだろう、涙がこぼれる日もある

「ただいま~くろ」

「よっす、兄貴」

男みたいな姿に、口調だが女だ

「どうしたんだ、なんかあったのか」

「いや、何でもないよ、、、それよりさ、今日の晩飯なんだ」

家は元の世界にもあったーー2階建ての和風建築周りは、もちろん家だ

田んぼも、公園も近く大通りも近いから結構助かる


「なんだよ、いえよ」

口をとがらせる黒

かたをすませる

「別に、何でもないよ、ただちょつとみちがうらやましいなーって思っただけ」

「んだよ、人と比較しても始まらねぇだろ、それよりよーー俺一つ気になることがあったんだけどよぉ」

当たり障りのない日常ーだけど彼女は気づいていない自分が、未知の妹であるということ

その、出性を危険視されーー命を狙われていたということも

その集団は山犬ーー<怪物>が自分の娘にして最高傑作である彼女を恐れ作り上げた、私設兵団

自分は――国家文学者、日本呪術協会南九州支部蔵書部兼山犬の一人

ー否、正確には山犬元リーダーだ


だが、、言いたくはない正直重いのは嫌いだしーー山犬は2年前に解散したからだ

それと、山犬に入ったのも国の命令だからだ

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