第2話婚活パーティーに参加したってよ
さて、婚活を始めるにあたり、何をすべきかを考えた。
普通に生活をする中で、出会いは皆無である。
道端でぶつかって一目惚れなんていう少女漫画のようなことも起こらないし、自分からぶつかったら、ただの当たり屋である。
手っ取り早いのは、アプリに登録することだろう。
しかし、わたしは古い考えの人間であり、ネットでの出会いは怖いという思いしかないので、とりあえず保留にした。
婚活パーティーはどうだろう。
今まで一度も検索したことのない、
「婚活パーティー」というワードをiPhoneに入れてみた。
iPhoneも慣れないワードにびっくりしたかと思いきや、ちゃんと結果を出してくれた。
…沢山ありすぎて迷う。
どういう人と出会いたいかを書き出してみて、趣味が同じな人が良いということに行き着いたので、趣味コンに参加することにした。
申し込んだは良いが、何を着ていくべきか。
どのサイトにも、婚活パーティースタイルが載っていて、
清楚なアンサンブルに膝丈スカート、パンプスが好まれるということだったけど、
まず清楚なアンサンブルとやらを持っていないので、春色のセーターにワイドパンツをセレクトした。
さて、ひと狩りいこうぜ!(モンハン)
サイトには丁寧なくらいの道案内が載っていたので、迷わず到着できた。
入り口で同じパーティーに参加する女の子に会い、一緒に会場へ。
普通の雑居ビルみたいなとこで、
内心「大丈夫かいな」と思ったけど、
内装はとても綺麗で安心した。
受付を済ませて入ると、
既に男性が一名座っていた。
同じ席だったので、軽く挨拶をして座る。
プロフィールシートというものを記載する必要があったので、埋めていった。
名前や年齢から始まり、好きな〇〇とか、デートで行きたいところとは、とかそんな内容である。
緊張で途中、字がミミズのようになってしまった。
埋め終えたくらいで、パーティーは始まった。
女子3名、男子2名
少なっ!少なすぎる!!
これで開催するのか。
とりあえず、会話開始。
スーツを着た、30代の素朴な青年だった。
スーツを着ているだけで、男性は魅力3割り増しだと思う。
明るい普通の方で楽しく会話をすることができた。
その後、2人目と会話。
20代のワイルドな青年だった。
年齢を見た時に、アラサーでごめんなさいと謝りたくなった…。
青年は大人の対応で、こんなアラサーにも優しく話してくれた。
3対2である為、一回は暇な時間があるのだけど、スタッフさんが気を遣って話し掛けてくれた。スタッフさんはさすが、話し上手で一番盛り上がった。
最後は、気になった相手に連絡先を書く時間。てか、2人しかいないがな。
帰りに女子3名で話しながら歩いた。
そして、お互い頑張りましょうと誓って、
別れた。
モンハンで言えば、意気込んで狩りにいったのに、装備を間違えて一撃で乙したくらいの衝撃だった。
それでも、違う職種の方と話す機会がなかなかないので、人生経験にはなった。
不完全燃焼だったので、違う会社のパーティーに申し込んだが、妥協はよくないと思い知らされた出来事があった。
その話はまた今度。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます