第175話 ラハイナ近くのリゾートに来ました

ええ、マウイです。

今までずっとワイレアのホテルだったのに、よりによって今このタイミングでラハイナの隣です。


恐ろしく綺麗な砂浜でこれを書いています。あの惨事からそれほど経ってないのに、ビーチサイドのレストランもプールも人でいっぱいです。


ここね、波がめちゃくちゃ高いんですよ。風もすごく強い。昨日食べたマヒマヒのカリカリチーズ焼きはおいしかったし、今日食べたアヒツナの焼いたやつもおいしかった。ガーリックきいたスパイスで。


違和感を感じてるのは私だけ?

テントがいっぱいあるんですよ。明らかにビーチ用じゃないやつ。

明らかに観光用じゃないやつ。

朝散歩していたら、近くの砂浜にほとんど砂にうまるようにして寝ている人がいた。全身をタオルで覆ってうつぶせで、靴下とスニーカーを履いた足首がすごく細かった。死んだみたいに寝てて動かないの。


ホテルに来る途中に見た、ラハイナは、空襲の跡みたいだった。家を失った住人たちはテントで暮らしながら、ハゲタカみたいに廃墟の土地を買いたたきにくる人と戦っている。


それでも生きていかなきゃいけないから、この現状から目をそらすわたしみたいな観光客に少しの嫌味を行って憂さ晴らししながら、日々をやり過ごすのかもしれない。デリの店員に「おばさん…もといご婦人、ご注文は?」と聞かれてそう思った。英語だからわからんとでも思ったのかね。私はおばさんだが、おばさん店員に言われたくないわ。しかもなんで言い直した?

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