第47話 記憶の隅に萩尾望都

カナダで、行きつけのギリシャ系のマーケットで薔薇の花びらのジャムを見つけたのね。即購入!で、迷うことなく紅茶に投入。

これがおいしくて、以来甘い物好きの娘が、紅茶といえば薔薇ジャム、薔薇ジャムうるさく言うようになった。でも薔薇の、しかも花びらのジャムなんてあまり売れないのか、そのギリシャマーケットでも見かけたのはその一度きりだったの。


最近別のメーカーの薔薇ジャムをロシア系の店で購入。

紅茶にジャムはロシアの文化だから、ロシア系の店で売ってるのかぁ。

でもトルコが薔薇製品の名産地だから、薔薇ジャムは地中海系の店で売ってるんだぁ、とか中近東と欧州に思いをはせていたわけですよ。そこでふと思ったのは

はて?

私は何で薔薇ジャムを紅茶に入れようと思ったんだっけ?

記憶の糸を手繰り寄せたら


小学生のころ読んだ萩尾望都の「ポーの一族」のエピソードが元だわ!

そうそう!バンパイアだけど血以外に薔薇からもエネルギーを取れるんだった。

で、浮世離れした知らない女の人に薔薇のお茶を薦められるエピソードがあったんだっけ。


萩尾作品の影響が、何十年も残ってたとは。

今回の薔薇ジャムのお味?

異常に甘かったです。しかもアメリカ産。



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