ジャズが流れる刻。

chiba.

00

まず、ケータイのアラームで起床する。

なんだか今日は目覚めが良い。

起きたらシャワーを浴びてそして朝食を作る。

朝食を食べる前には必ず好きな曲を流す。

曲は自分の好きなジャズだ。

これを流すととても優雅な朝になる。


これが毎朝のルーティーンだ。

もう何年もこれを繰り返す。このルーティーンが無いとどうも落ち着かない。

自分が自分じゃなくなる。そんな気持ちになる。


朝食を摂ると身支度を始める。

今日は大学の講義があるのでそれに間に合うようにしなくてはならない。

大学に入ってもう3年もなるがさすがに講義となると少々面倒くさい。そう思いながらカゴの中に今日着ていく服を探す。

探していると、グレーのパーカーを見つけ手にとる。


そのパーカーの所々には赤い染みがついている。

このパーカー、この間買ったばかりなのにもうこんなになってしまった。

そう言えばと思いながら、そのパーカーを隣の黒いゴミ袋に入れる。もうこの袋も中身がパンパンになってきた。今度の燃えるゴミの日にでも捨てに行こうか。




ついでに、あのナイフも汚れているから捨てよう。



そう考えていると電車の時間が近づいてきた。急がなくては。


いってきます。


ガラスの割れた写真立てに飾ってある家族写真にそう言いながら家を出た。


これもまた朝ルーティーンの一つだ。









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