第171話 接触《カミン視点》
魔貴族領の調査を始めた私達は、交代で領内にいる魔人達、人間達の生活を観察していました。
この魔貴族領内では魔人と人間が共存していますが赤黒の目をした純粋な魔人、赤白の目をした混血種のような魔人、そして黒白の目をした純粋な人間と、三種族が生活しているようです。
魔人達は最も少なく、老人は見られませんし小さな子供も一人しかいません。
混血種は魔人よりも多いようで、こちらも老人はいないようですが子供達も複数いるようです。
人間が一番多いですね。
老人から子供まで見た目の年齢でも差が大きいです。
魔人も混血種も人間もみんな一様に魔獣の皮を加工したものでしょうか。
しっかりと作り込まれた装備を着ています。
西の魔族とは随分と違うようですね。
魔人は基本的に狩りに出掛けるようです。
肉の調達が主な仕事でしょうか。
混血種の半数が一緒に狩りに向かうようです。
人間族は家の手入れや建築作業、日々の調理などをしているようですね。
大きな農地で作業するのも人間がほとんどです。
建物内から魔獣の皮で作られた衣類を持って天日干しに出て来る者もいますので、物作りに携わっているのかもしれません。
こちらも混血種の残り半数が行動を共にしていますね。
魔貴族の邸に入っていく者もおりますが、この領地の管理者達でしょうかね。
他の者達よりも質の高そうな装備を着ています。
その後も五日間観察を続けましたが、争いもなく平和に暮らしているようです。
魔人だから、混血種だから、人間だからと扱いが違うわけではなく、どの種も仲良く暮らしているのが印象的でしたね。
その中で扱いが違うのは私達が追って来た魔貴族と思われる男性と、お付きの二人だけのようです。
それでも他の者達への扱いが悪いという訳でもなく、同じ領内の仲間として意見を交わしていたりする場面も見受けられました。
こう言ってはなんですが、人間の領地よりも貴族と住民の関係が良いと思うくらいでした。
そして調査から十三日目の朝。
私達も目を覚まして準備をしていたんですが、見張りのマーリンの目を掻い潜ってある人物が接触して来ました。
驚いた事に、我々が追って来た魔貴族その人ではないですか。
私も慌てて剣に手を掛けたのですが、我々は元より戦闘をしに来たのではありません。
お話ができるチャンスではありませんか。
「失礼しました。突然の事で身構えてしまいました事、お許しください。私は人間領クイースト王国のカミンと申します。我々の主人からの命を受けて貴方様との接触の機会を窺っておりました」
「いや、此方こそ突然来てしまって申し訳ない。私としてもどう接触するべきか悩むところだったのでな。私はアイザック=ゼラー。この地を管理する魔貴族だ。早速要件を聞きたいところだが、せっかく魔人領に来てくれたんだ。私の邸に招待するので来てはくれまいか?」
まさか邸に招待して頂けるとは思ってもみませんでした。
これが罠という可能性もありますが、これまで見てきたこの地の人々の暮らしを見る限り危険は無さそうに思えます。
「では何時に伺えばよろしいでしょうか?」
「む? なんじ? 我々の文化には無い言葉だが……」
「そうですか…… では簡単に説明しますと、真夜中を零時として、太陽が最も高くなる時間を十二時。そこから夜中までを二十四時間としてみて我々は時間を管理しており、零時と二十四時は同じとしています。そして現在六時半。六時と七時の中程の時間となります」
「ふむ。興味深いな。そのじかんという物の他、いろいろと話しを聞かせてもらいたいものだ。私は其方と争う気はないのでな。楽しい話を期待している」
「我々もお聞かせ願いたい事もありますし、貴重なお時間頂けることを感謝します」
「ではそのじゅうじという頃に来てくれ。ここから見える私の邸の前に部下を待たせておくのでな」
彼は嬉しそうに領地の邸へと帰って行きました。
もちろん飛行装備でしたが、何の魔獣を素材にしたんでしょう。
私の知る魔獣の素材ではないようでしたね。
アイザックさん…… 貴族の辺境伯という事でしょうからアイザック卿ですね。
いつもより少し早いですが、あの方の邸に向かう前にまずは朱王様に報告しましょうか。
「コール…… おはようございます朱王様。重要なお知らせです。先程魔貴族のアイザック卿と接触しました」
と、毎朝の日課となっている定時連絡を行います。
今日は特別重要な報告ですから、昨日の調査内容は省いて今朝あった事だけを伝えるべきでしょう。
朱王様は我々を安じる言葉を掛けてくださいましたが、全員無事なので安心して頂けました。
アイザック卿自ら挨拶に来て頂けた事を報告すると、朱王様は驚いたように、また、嬉しそうな表情を見せてくださいました。
私としてはその表情一つで心満たされる思いです。
この後我々はアイザック卿とお話しをするのですが、必要であれば朱王様に繋ぐようにとの事でした。
もちろん私もアイザック卿と朱王様にはリルフォンで通話をして頂き、お二人共良いお気持ちでお話しができたらと考えています。
通話の最後にも我々の身を案じてお言葉を下さいました。
朱王様のご期待に添えるよう頑張りましょう。
朱王様との通話を終えると、普段はマーリンやメイサが自分も朱王様とお話ししたかったなどとわがままを言うのですが、今日は朱王様が嬉しそうな表情を見せてくれたおかげかお話しせずとも満足そうです。
しかし朝から気分が良いですね。
まずは朝食を摂る、いいえ、楽しみましょうか。
私達ももう見つかってしまっているので、ヒートの魔石を使わずに魔法で調理をしてもらいました。
熱量も高いですし一気に熱を加えられるので調理の幅も広がるでしょうからね。
レイヒムには存分に腕を振るって頂きましょう。
レイヒムの朝の料理はフェザックの卵で作ったオムレツと、フェザックの肉に香辛料を塗して燻製にしたパストラミ。
ヒュルの実と野草のサラダに干し肉で出汁を取ったスープです。
ヒュルの実は甘みや酸味などはありませんが、滑らかな舌触りが特徴的な栄養価の高い野菜として王国でも栽培されています。
やはりレイヒムが作るとどれもが一味違った料理になるから不思議です。
本人が言うにはナイフの入れ方一つで味や香りが変わってくるとの事ですが、私の切り方ではどれも同じような味になりました。
朝から美味しい料理をご馳走様です。
あとはテントを片付けて、また戻って来る事になるかもしれませんのでここに置いて行きましょう。
それとここしばらく調査という事であまり動いてなかったですから、少し体をほぐした方がいいでしょうね。
とはいえここで戦闘訓練というわけにもいきませんのでストレッチ程度ですが。
どうやらあちらからも私達の事を見ているようですね。
アイザック卿が部下と思われる方に、こちらを指差して何か説明しているようです。
歓迎して頂けるといいのですがね。
十時に少し前。
テント以外の荷物を持って魔貴族領へと飛行装備で向かいます。
邸の前で手を挙げている方の元へ向かえば良いのでしょう。
「ようこそお出でくださいました。人間領の使者よ。私はアイザック様の臣下、ドルトルと申します」
このドルトルさんですが、内包する魔力は相当なものでしょうね。
アイザック卿程ではないですが、魔力量は私の倍以上はありそうです。
さすがは魔族といったところですね。
「お招き頂きありがとうございます。人間領から参りましたカミンと申します」
「アイザック様が中でお待ちですのでこちらへどうぞ」
ドルトルさんに促されて邸の中へと入って行きます。
魔族の建物はこの地の人間達によって作られているようですが、少し作り方が古いですね。
石を積み上げられた壁と、屋根には木を使った骨組みが見えていますし装飾もないようです。
それでも石は平らになっていて綺麗に整えられていますから、丁寧に作られている事は間違いないでしょう。
窓は木板を開け閉めする事で光を取り込む量を調整するようですし、ガラス窓もなさそうです。
人間領に比べると技術的に随分と遅れているように感じられますね。
案内された部屋は一番奥の部屋でしょうか。
この地は高台となっていますから、部屋の窓の外は崖となっているはずです。
重要な話をするにはいい場所と言えるでしょう。
部屋の中にはアイザック卿ともうお一人待っていました。
ドルトルさんとお待ちしているこの方は我々が追って来た時の、アイザック卿の付き人ですね。
「お待たせしました、アイザック卿。お招き頂きありがとうございます」
「うむ、よく来てくれた。まずは座ってくれ」
アイザック卿に促されて私は木で作られた椅子に座り、右にマーリン、左にメイサ、私の右後ろにレイヒムが立ち、そして入り口付近にはフィディックが立ちます。
「早速だが其方らが我々の地に赴いたその理由、要件を聞きたい」
要件をと申されるので、アイザック卿に朱王様のお考えをお伝えします。
アイザック卿は静かに頷きながら私の話を聞いてくださいました。
私の話を終えてアイザック卿の言葉を待ちます。
「そうか…… 其方らの主人と会ってみたいものだ。とは言え我々魔族がそう易々と人間領に行くわけにもいかないがな」
「実は私共の主人である朱王様から、魔貴族の方々へのお土産を受け取っております。そちらを使えば朱王様と間接的にお会いする事ができますが如何でしょうか」
「む? 間接的に会うとはどういう事だ?」
「遠く離れた地にいる相手と言葉を交わす事ができるアイテムです。そして相手の姿も脳内に映し出されますので間接的にお会いする形となります」
「それが本当だとすれば驚くべき事だ。神器とも呼べる代物だ…… それを私が貰っても大丈夫なのか?」
「はい。ディミトリアス大王様他、上位の魔人の方々にといくつか受け取っておりますので問題ありません。どうぞ、こちらをお受け取りください」
朱王様から魔貴族の方への贈り物ですからね。
緋咲宝石店から頂いてきたケースに入れてお渡ししました。
「なんと…… 器からして美しい…… 中にあるこの宝飾品がそのアイテムか?」
「はい。我々と同じくこのように耳に付けて頂けると脳内映像として画面が浮かび上がります。驚かれるとは思いますが害はありませんのでお試しください」
「耳にか。ふむ…… おわぁぁあ!! なっ、何なのだこれは!?」
お気持ちはよくわかります。
アイザック卿は驚いて飛び上がりました。
元々とんでもない事をする朱王様を知る我々でさえ驚きましたからね。
「なんだ!? 目の中に何か映っているぞ!! も、文字が映っている!! じかんの設定とはなんなのだ!?」
「ではそのマニュアルに従って機能を覚えてください。時間は現在十時三十…… 七分丁度です」
時間を聞いた瞬間に設定されますからね。
これで時間が設定されたはずです。
「すごい! これが時間というものか!」
「アナログ表示というものもできますのでお好きな方でお使い下さい」
「あなろぐ表示? …… おお! 円に棒が二本出た! む? しかし数字が一から十二しか無いぞ?」
「短い棒が二周すると一日となります。表示も十二時を過ぎると一のところが十三表示になりますので、洞窟内など昼夜がわからないような場所でも把握できます。それと時間は短い棒が
「なるほど! ううむ、では今は十時三十九分か! 面白い!」
時計機能一つでこれ程喜んでくれるとは思いませんでしたね。
フィディックも感動で泣いてましたから、この方も機能を知っていくうちに泣いてしまいそうですね。
「アイザック卿。時計機能もいいですがマニュアルに沿って説明を全て読んでください。多機能ですので少し時間がかかりますが」
「発言をお許しください! アイザック様! 心して機能を覚えてください…… 全ての機能を知るには覚悟が必要です!」
フィディックが入り口付近から声をあげました。
まったくフィディックは大袈裟…… ではないかもしれませんね。
実際に覚悟しないと驚きで気持ちがついていかないかもしれません。
「カミン殿。あの者は魔族のようだが、どういう事なのだ?」
「元西の魔族で今は朱王様の部下をしております、フィディックです。突然の発言ですがアイザック卿を思っての事ですのでお許しください」
「ふむ、フィディックよ。其方の話も聞きたい。カミン殿の隣に座ってくれないか?」
同じ魔族のフィディックならリルフォンについてもいろいろとアドバイスもしてくれるでしょう。
主に心の持ち方…… でしょうかね。
フィディックを隣に座らせる事にしました。
ドルトルさん達は少し眉をピクリとさせましたが、アイザック卿もお求めですし問題ないはずです。
アイザック卿が機能を学ぶのに合わせてフィディックも簡単に説明を加えています。
フィディックが説明してくれる事でアイザック卿のメンタルダメージも少し軽減されているようです。
目に涙を溜める事もありますが、フィディックのように号泣する事はありませんでした。
全ての機能を堪能した後に放心状態になったアイザック卿。
天井を見上げたアイザック卿の目から一筋の涙が流れました。
同時に腰に下げた剣に手を掛けるドルトルさん達でしたが、アイザック卿がそれを止めてくださいました。
「いや、いいんだ、ドルトル。グレック。あまりの衝撃に気持ちが追いつかなかっただけだ。それ程までにこのリルフォンは素晴らしいものなのだ」
なかなか呆けた表情が抜けないアイザック卿でしたが、涙を拭ってこちらに向き直るとしっかりとした表情に戻りました。
「カイン殿。素晴らしい贈り物に感謝する。して、其方らの主人とはどう連絡を取るのだ?」
「はい、私を介してグループ通話を行います。朱王様にお繋ぎしますが、もしかするとそのお連れの方々も参加されるかもしれませんがよろしいですか?」
「うむ、構わぬ。其方らの主人、朱王殿に是非とも会ってみたいのだ」
是非会いたいとは。
今回のこの話も上手くいったようですね。
さて、朱王様にお繋ぎしてアイザック卿とお話し頂きましょうか。
「コール……」
朱王様と同時に千尋様方が映し出され、それともうお一人私の知らない方がいらっしゃいます。
とてもお美しい女性で獣耳が生えてますのでノーリス王国の方でしょう。
今回はアイザック卿と朱王様にお話しして頂かないといけませんので挨拶はまたの機会にさせて頂きます。
『やあカミン。連絡を待ってたよ』
朱王様だけでなく皆様なんだか嬉しそうな表情をしています。
魔貴族のアイザック卿を見る事が出来るのが嬉しいのでしょうか。
蒼真様あたりは戦いたいとか思ってそうで怖いですね。
本来であればコールした側がグループの参加者を募る事が出来るのですが、リルフォンを作った朱王様なら受信側でも参加者を募る事が出来るようです。
ではこちらも参加者を選択します。
マーリン、メイサ、レイヒム、フィディック、そしてアイザック卿の五名。
全員が同時に映し出されると、アイザック卿はやはり少し戸惑っていましたが、拳を握り締めて挨拶を始めました。
そこから少し朱王様とお話し頂きましたが、私もそのお話に混ぜて頂きたかったです。
楽しそうにお話ししている朱王様を見れて、マーリンもメイサも嬉しそうですね。
朱王様とアイザック卿とのお話も上手く纏まりそうでとても安心しました。
アイザック卿がディミトリアス大王に私達の謁見を取り次いでくれるとの事ですので、我々の任務もここまで順調と言えるでしょう。
最後にレイヒムは料理を振る舞うように朱王様から指示を受けていました。
その為の食材の調達をマーリンとメイサに。
私とフィディックはアイザック卿の領地を見て回るように指示を頂きました。
写真や映像を朱王様に見て頂ければより一層喜んで頂けるでしょう。
アイザック卿はテレビ通話を終えた瞬間にテーブルに伏してしまいました。
息もだいぶ上がっておりますがどうしたのでしょう。
またドルトルさんとグレックさんが剣に手を掛けていましたが。
「アイザック卿。大丈夫でしょうか?」
「其方らの主人…… 朱王殿は強いだろう」
「私達が束になっても敵わない程にお強いですよ」
「ゲゼル湖にいたヒュドラを倒したのは朱王殿か?」
「ヒュドラは私が倒しました」
「カイン殿が!? 一人でか!?」
「はい。とても大きくて困りましたがそれ程強くはありませんでしたね」
私の場合は爆水による超威力の爆発がありますからね。
属性によっては苦戦するかもしれませんが。
「あれは我々魔貴族でさえ戦わない化け物だぞ…… ドルトルもグレックもカイン殿に剣を向けるのはやめるんだ」
ドルトルさんもグレックさんもアイザック卿に言われて剣から手を離しました。
少し疲れた様子のアイザック卿でしたが、我々を歓迎してくれるという事でしたのでお言葉に甘える事にします。
お昼時でしたのでこの地の食事を頂き、夕食にはレイヒムの食事を用意する事になりました。
やはり私達はレイヒムの料理に慣れすぎたせいか、昼食はそこそこ美味しく食べられる料理かもしれなかったのですがやはり物足りなさを感じました。
午後からはマーリンとメイサはレイヒムの要望にあった食材探しです。
グレックさんに人魔の方を数名お借りして狩りに向かいました。
ドルトルさんとレイヒムは畑でこの地の人間の方々と野菜を採りに行ってます。
一緒に調理をするのだと張り切ってましたね。
私とフィディックはアイザック卿と共にこの地の観察です。
ある程度見てきましたが、近くで見るとやはり違った見え方をしますし、建物の中も見させて頂きました。
やはり魔人と人間が仲良く共存したこの地は、私とフィディックの目にも真新しく映りましたね。
魔人と人間の混血の方の事は人魔と呼ぶそうです。
魔人の父に人間の母、人間の父に魔人の母。
どちらの子供も存在するそうですが、どちらの場合でも目の色が同じく人魔種となるそうです。
この日はアイザック卿のこの領地アイーズに一泊し、明日からディミトリアス大王の領地へと案内してくれるそうです。
夕食はマーリン達が狩って来た魔獣の肉や、畑に植えられた野菜を使ったレイヒムの料理が振舞われ、美味しい料理、これまで感じた事のない味に領地の全員が涙する程喜んでいました。
味を覚える事で料理をするみなさんも新たな味を生み出していく事でしょう。
調味料についてはレイヒムがいろいろと説明していましたので今後は期待できると思います。
逆にレイヒムも魔人領特有の野菜や調味料に興味を示していました。
香りの強い油を抽出できる実があり、人間領に輸出してほしいなどと言っていましたね。
それと今後人間領と魔人領でもし貿易等行うのであれば、お金というのが必要となります。
気になって聞いてみたところ、加工されたお金という物は存在せず、砂金や特殊な金属、鉱石や魔石などがお金の代わりに取り引きされているそうです。
我々人間領でも扱われている物ですので、物品による取り引きを行えばいいでしょう。
とても滑らかな舌触りのアルコール度数の高いお酒も頂きました。
温める事で香り引き立つお酒でしたのでとても美味しかったです。
朱王様がお喜びになりそうな気もしますので、今後人間領に戻る際にお土産に持って帰るのもいいかもしれません。
知らない土地の人々とのこうした交友も楽しく、朱王様達のように旅行したい気持ちにもなりますね。
今後人間と魔人の関係が良くなり住みよい世界になるのであれば、旅をしながら生きていくのもいいかもしれません。
楽しい夜を過ごして我々も眠りにつきました。
アイザック卿の邸の二部屋をお借りしたのでゆっくりと休む事が出来ました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます