第5話 休みの日の出来事
「今日は、休みだー!」
そう今日は土曜日、休日なのだ。
「今日は何をしようかな?ゲームもしたいな。」
そう言いながら、ゲーム機の電源を入れようとすると
ピンポーン!
誰かが来た。
「誰だ?マジでゲームしようと思ったのに...。」
そう言いながらドアを開けた。
「どちら様です...か...。」
「暇だから来たわ。」
「こんにちは、暇なので来てしまいました。すみません。」
そこには
「ええーっ!な、なんで先輩達がいるんですか!?」
俺はなぜ先輩達がいるとは思っておらずビックリしてしまった。
家の中に先輩達がいる。
「これなんだろう?ねえ、ねえ、
夜見先輩は、ゲーム機を持って聞いてくる。いや、なんでだよ。ゲーム機知らない人初めて見たよ。
「晴人さん、紅茶はいかがですか?」
琥珀先輩は俺の家の安いティーセットを使って本格的な紅茶を淹れている。ていうか、あのティーセット使えない様な感じに壊れていなかったけ?
「晴人?」
「晴人さん、どうしたのですか?」
おっと、いけない、いけない、返事しなきゃ。
「えっとなんですか?」
「これ何なの?」
「紅茶はいりませんか?」
「紅茶は貰います。でそれですが、ゲーム機です。」
夜見先輩はビックリした顔で
「こ、これがゲーム機。こ、これしてもいい?」
「いいですよ。」
俺は断る理由もなかったので許可した。
そして、みんなでゲームをすることになった。するのは、人気のFPSだ。
「また死んだ〜!晴人、強すぎ!」
「強すぎです。」
夜見先輩と琥珀先輩は最初は全然操作が出来ていなかったが、数回するとそこら辺の奴らには負けないほどの強さになっていた。おかしいやろ。
「まぁ強くはなっているよ。俺に勝てないのは当たり前だし。」
琥珀先輩が不思議そうに聞いてきた。
「なんで当たり前なんですか?」
「それは、これを見て。」
俺は画面を操作し、ある画面を見せた。
そこにはこう書いてあった。
トップランキング
1位 一条晴人
2位 マイケル
3位 ジェイソン
「えっ......。ニート?」
「おかしいよね!?なぜニート!?引きこもっていないよね!?」
俺はつい、ツッコんでしまった。
そうやって、楽しい時間が過ぎていった。
ゲームを楽しんだあと、夜見先輩が思い出したように、聞いてきた。
「そういえば、家族は出掛けているの?いまさっきから見ていないけど。」
「家族は死んだよ。」
そう、死んだのだ。俺が中学一年生の時に交通事故で死んだ。その時、俺は学校だったので無事だった。その日から、一人暮らしをしている。悲しくはなかった。なぜ悲しくなかったのかというと、あまり仲が良くなかった。いつも顔を見ると喧嘩ばっかり、正直喜んでしまった。
しかし、夜見先輩はその事情を知らないので聞いてはいけないことを聞いてしまったていう感じな顔をした。
「ご、ごめんね。」
「大丈夫だよ。もう気にしていないし。」
俺はそう、フォローしたが居心地が悪かったのか慌てて
「きょ、今日は帰るね!」
と言い帰っていた。
すると、琥珀先輩がいきなり話しかけてきた。ていうか帰っていなかったんだ。
「あの〜、今日はすみませんでした。いきなり押し掛けて。」
「それは大丈夫ですよ。」
「なら、月曜日にまた会いましょう。絶対に来てくださいね?」
また口は笑っているけど、目が笑っていない。怖っ。
「ぜ、善処します...。」
「そうですか...。なら、さようなら。」
そう言い、琥珀先輩も帰っていた。
明日こそはゆっくりするぞ!
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