第4話 楽しい(?)鬼ごっこ
今日も授業が終わった、いや終わってしまった。
今日も部活に行かないといけない。だが行く気にならないので行かないことにした。
「正面突破するか?まずはそれで行こう。」
そう言い、正面玄関まで歩きはじめた。
正面玄関につくとそこには先輩達がいた。
「なんでいるんだ?様子を見てみよう。もしかしたら、たまたまいたのかもしれないし......。」
そう言い、聞き耳をたてた。
「あれー?ここに晴人が来ると思ったのに......。」
「もしかしたら、今こちらを見ているかもしれませんね。」
「なら、ここの近くにいるのかもしれないのね!」
「多分ですよ、多分。」
俺はそれを聞き、すぐにそこから離れた。
そして図書室に入った。
「何あの人!?マジで怖っ、超能力者かよ!」
そう言いながら本棚のところに隠れていると知っている声が聞こえた。
「なんか、図書室にいそうじゃない?」
「私もそう思います。」
「でしょ!なら入ろう!」
や、やばい!もう来た、早すぎだろ!どうやって逃げる?あっ!あそこにも出口がある。そこから逃げよう。そう思いコソコソと出ていった。
「やばいな。行動パターンが読まれている。どうすれば......。そうだ!ここは教室に戻ろう。裏をついてやる。」
俺は善は急げと教室に向かった。そして教室に入ると、そこには先輩達がいた。
なんでいるんだ?気づかれる前に出よう。
そう思い、出ようとしたが一歩遅かった。
「発見!」
「発見です!」
そう言うとひもを投げてきた。しかし、俺はそれを予想して右に避けて回避した。
そして猛ダッシュした。
「はぁ、はぁ、疲れた....。本当に怖すぎだろ....。マジで......。」
今俺は、音楽室にいる。そう、無事に逃げ切ったのだ。
「流石にここまでは来ないだろう......。」
そういった瞬間、ドアが思いっ切り開かれた。
「もう逃さないわ!」
「逃しませんよ。」
それを見てたまらず叫んでしまった。
「なんで見つかるの!?」
すると、琥珀先輩がその小さい胸を張って答えた。
「それはですね。行動を読みやすいからです!」
そして、部室まで連れて行かれた。
琥珀先輩、マジで怖っ!と改めて思った。
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