三月二十五日

 昼に相手の保険会社の担当より電話が入った。

「ようやく相手の方の意向が固まりました。弊社で紹介する修理工場で修理いただければ、全額保険でカバーします」

とのこと。

 まだまだ長期化しそうだ、とうんざりしていたところだったので、拍子抜けする。

 ともかく当方の過失による相殺はないということであり、これ以上かかわりたくないので、そのまま受け入れることにした。

 最後まで相手からの謝罪の言葉はなかった。


 *


 そのすぐ後に修理工場から電話あり。

「代車の準備が出来ているので、すぐにでも修理に入れます」

とのこと。

 翌日朝に車を使う用件があったので、翌日に受け渡しを行うことにした。

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