異世界転生で力を得たので自由を求める
代永 並木
プロローグ
いつも通りの平凡で退屈な日常
退屈が嫌で刺激を求め人生を楽しもうとする
ふと思ってしまう事もあるだろう?
人は生まれそして死ぬ、その事に疑問は持たないが人々は短い人生で何かを成そうとするけれどもそれには意味があるのだろうかと
いつも通りの日々を楽しむ者もいつも通りの日々に飽き飽きする者も生まれ落ちてから死ぬ理由がない限りは人々は生きる
しかし、人生は急に終わりを迎える事もありその場の誰も予想出来ない結末が存在する
いつも通りの日々で事故が起こり被害者は死亡したのだ、その原因は飲酒運転によるただの交通事故であったがそこで1人の人物の人生が終わってしまった、関係のない者からすればどうでもよく死んで欲しいと思っている者からすると朗報で身近に居た者からすると悲劇である
別段おかしな事故ではない為世間は騒がず大半の人々は普段の生活へと戻る
人1人が死のうと世界は動きを止めない
時間は止まらずに休みなく動き続ける
どのくらい時間が経ったかは定かでは無いのだが事故で死んだ筈の人物は朝日を浴びて眩しそうに眼をこすり眼を覚ます
死んだ人間が生き返るなど本来ならあり得ない話でありその人物は驚き理解が追い付かず声も出ないで茫然としてしまう
立ち上がる事が出来ないが痛みはなく四肢の感覚もあり事故の際に負った筈の傷どころか傷1つない肉体を見て違和感を感じ鏡を探し自身の肉体の確認を試みる
部屋の奥にある姿鏡を見つけ自身の身体を確認して疑問よりも先に恐怖を覚えた
恐怖を覚える理由は自身の身体は幼いそれも赤ん坊の姿であり見覚えのない部屋に居たという単純な理由である
追い討ちをかけるかのようにメッセージと書かれた物が目の前に突如現れる
触れようと手を伸ばしてもそれには触れられずにすり抜ける
恐る恐るメッセージと書かれた下にある文字を読む
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