筆の重みに
筆の重みにこの手が耐えられるだろうか
書き始める時に思うこと
その筆は世界の一切を映し出し
未来も仮定も思うまま
だからこそ振り回されてあきらめて
あきらめきれずにまた振るう
その重みに耐えきれず
この手が折れてしまえばいいと
時に思うこともあり
自在に振るえるようになりたいと
腕を鍛えることもあり
ただ筆の力を信じればいいのだと
祈りにも似た思いを抱くこともあり
なにを思うともがんとして筆はそこにあり
いつだって持たれるのを待っている
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