精神の翼で

一切合切のわずらわしいものを地上に置いて

置き去りにして

透明な空の下を

どこまでも遠くまで飛んで行きたい


どんなに望んでも手に入ることはない

肉体の翼を求めることはやめて

自ら生やした精神の翼で

どこまでも遠くまで


そうした思い自体が

時にわずらわしく響く

この思いさえ捨てることができるのか

わたしには分からないけれど


何も求めず

何も期待せず

ただ飛ぶことだけを意識して

たどり着いた地は

今ここと変わらないかもしれないけれど

ああ

それでも飛びたいのだ

精神の翼で

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