星に向かって
部屋の中で遊んでいた
あたたかな部屋の中
そこには全てがあって
ぬいぐるみのうさぎも笑っていた
遊びに飽きたわたしは
振り返って外を見た
窓の外には夢が広がっていて
わたしの背中に翼が生えた
どこにでも行けるんだって
わたしの中から声がする
どこにでも行けるんだよって
うさぎはどこか悲しそう
思いきり翼をはばたかせて
飛び上がったわたし
風は冷たいけれど心地よく
世界は遥か下にある
さあどこへ行こう
膨らんだ胸はすぐにしぼんだ
世界はとても広大で
わたしはとてもちっぽけだった
助けを求めたうさぎの
その姿はもう見えず
周りを見たわたしの目に
名も知らぬ小さな光
目指すべき場所が無いのなら
あの星に向かって飛べ
星がふらふら動くなら
わたしもふらふらさまよえばいい
もし行き着く場所が無かったら
気に入る場所が無かったら
でも大丈夫
またあの部屋に戻ればいい
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