01 異世界転移
「おはよう、恭也君」
相変わらずクラスの天使こと、橋下飛鳥は俺に挨拶をする
「おはよう、飛鳥さん」
この前の席替えで隣になって以来、一度も会っていないがなにやらクラスメイトの視線が痛い。
何を隠そう、橋下飛鳥(はしもと あすか)は美人である。
「何だ、何週間ぶりの学校だ?死んだかとおもってたぜ」
そう、俺に声をかけたのは藤原友祐(ふじわら ゆうすけ)である。
こいつは一年からの付き合いである。特徴を挙げるなら器用貧乏である。
「二週間ぶりだけど、問題ある??」
「はは、そういう態度俺は好きだぜ」
遅れたが、俺は溝口恭也。高校二年の引きこもりが多い学生だ。特に特徴はない。
そんな、たわいもない会話をしていると、横から邪魔者が侵入してきた。
「ダメじゃないか。学校は毎日くるもんだぞ」
そんな、真面目臭い事を言ってきたのは、織田武。クラスの中心人物で言いたくはないが、イケメンである。しかもサッカー部のエースで何でもできる奴だ。正直、気持ちわるい。
「あっそ」
と聞き流し、それを見た武は更に説教をしようとしたが、そこにグッドタイミングで先生が入っていてきた。
「席に座れ〜、ホームルーム始めるぞ」
「恭也君、ホームルームが終わったら待っとくのだぞ」
ホームルームが終わらない事を知らずに武は俺にそう告げた。
「出席を確認するぞ。哀川」
「へーい」
何人かの出席がとられ、俺の名前が呼ばれた。
「溝口はいるか?」
「はい.......」
その瞬間皆がコソコソと笑っているのが分かった。
「何だ、引きこもりニート来たのかよ」
「うわー、マジキモイんだけど」
そんな罵声を浴びながらも俺は平常心を保つ
「静かに!よく来たな溝口」
先生もそんな言葉はフォローになってない。
「先生ー、溝口君は気分が悪い様です。早めに家に帰らせた方がいいと思います〜」
クラスメイトの笑い声。何が面白いのか分からない。
「引きこもりは家に帰ってお母さんのミルクを飲みましょうねー」
またもや笑い声。引きこもりの何が悪い?
「生きてる意味あるの?」
「屋上から飛び降りれば?」
「死ーね」
「死ーね」
更なる罵声と死ねのコール。こいつらに俺の生死を軽く扱える権利はないはずだが、流石にキレかけた俺は心の中にこう思った。
「どこか、どこかに..........。異世界にでも行けばいいのに」
そう思った矢先、教室に眩い魔法陣が出現し、反応する間もなく教室にいた全員が一瞬にして消えたのである。
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誤字、脱字があったらすいません。
後、展開のスピードが早いと思いますが、よろしくお願いします。
クラスメイトに馬鹿にされたので無双していいですか? @Kouchan777
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