可愛くなる方法

若葉ちゃん。

第1話 目覚めた場所は

「ん、ふぁぁぁ…」

まだ眠い。今日は土曜日だし、もう少し寝ようかな…

…にしても眠い。頭がボーッとする。上手く前が見えない…

って、あれ?ここはどこ?

「えっ、え?」

私は立ち上がって辺りを見渡した。

いつもよりふかふかのベッド。ピンク色だ。

とても広い部屋だ。私の家のリビングくらいある。

頭がだんだんハッキリとしてきて、自分がどのような状況なのか分かってきた。

「えと、えと…私の名前は、信田莉亜(しのだ りあ)。10歳。読書が好きで、運動は苦手。身長は低め。」

…私がおかしくなったわけではないようだ。

「早く逃げなきゃっ!」

部屋の端にあるドアにのドアノブに急いで手をかけた。

カチャッカチャ

「開かない…」

どうしよ、どうしよ…

あ、そう言えば窓があった。骨折くらいで済むならここから飛び降りて逃げようか…

窓の近くに小走りで行き、ラブリーな柄のカーテンを開けた。

「え?ここって…」

窓から見えた景色は、紛れもなく私の通学路だった。

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可愛くなる方法 若葉ちゃん。 @aoba20080518

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